Press Release

標題:
液化水素運搬船向け貨物タンク用安全弁の実船搭載に向け、MOUを締結

2023年9月6日

株式会社 福井製作所と一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は液化水素運搬船向け貨物タンク用安全弁の共同検討に関わるMOU(基本合意書)を締結し、シンガポールで開催されている展示会「Gastech2023」で調印式を行いました。

地球温暖化防止のため、利用段階において二酸化炭素を排出しないエネルギー源である水素への注目が高まっています。水素社会の実現にあたっては、環境負荷の低い方法で製造した水素を、安全かつ効率的に消費地へ供給するサプライチェーンの構築が不可欠となります。大量の水素を効率的に長距離輸送する手段として、液化した水素の船舶による運搬が有望視されており、関連技術の開発が進められています。

液化水素の運搬における安全性の確保にあたっては、極低温、漏出しやすさ、材料強度・靭性の低下をもたらす水素脆化といった水素の特性に対応した安全弁の開発、また適切な安全基準が求められます。水素輸送の要素技術確立に向けた取り組みの一環として、福井製作所とClassNKはこの度、液化水素運搬船向け貨物タンク用安全弁の実船への搭載に関わる共同検討に合意しました。

液化ガス運搬船向け安全弁の開発に長年携わり、極低温化での使用に耐えるLNG船用安全弁の開発実績を有する福井製作所と、液化水素運搬船の安全基準策定、審査を実施してきたClassNKは、このMOUによる協業を通じ、脱炭素社会実現への貢献を目指します。

以上

MOU調印式の様子(Gasetch2023 日本海事協会ブースにおいて)

右:福井製作所 代表取締役社長 福井 洋 様
左:日本海事協会 常務理事 菅 勇人

各社概要:
株式会社 福井製作所
本社:大阪府
ウェブサイト:https://fkis.co.jp/index.html

一般財団法人日本海事協会
本部:東京都
ウェブサイト:https://www.classnk.or.jp

ClassNK - EOD

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