Press Release

標題:
ClassNK、最低推進出力評価ソフトをバージョンアップ

2014年9月22日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK) (会長:上田 德)は、荒天下における操船性の維持に関する「IMO最低推進出力暫定ガイドライン*」への適合を確認するためのソフト「PrimeShip-GREEN/MinPower」をバージョンアップし、線図情報の直接入力による高精度な最低推進出力評価を可能としました。

2013年1月に発効した改正MARPOL条約ANNEX VIにおいて、EEDI規制値への適合が要求される船舶にあっては、荒天下における操船性を維持するため、「IMO最低推進出力暫定ガイドライン」に従って一定以上の推進出力を有することが要求されます。本会は、造船所のEEDI認証を支援すべく、本ガイドラインに従って最低推進出力を評価するためのソフトウェアを本年4月にリリースし、無償提供しております。

この最低出力の評価には、船の線図情報などをもとに船舶の波浪中の抵抗増加量を算出する必要があり、従来バージョンでは、本会にて開発した簡易算式による計算機能を実装しておりました。今回のバージョンアップでは、独立行政法人 海上技術安全研究所のご協力により、線図情報を本ソフトに入力することで波浪中抵抗増加を直接計算する機能を加え、更に高精度な最低出力の評価が可能となりました。

本会は造船所の新条約へのスムースな対応を、サポートツールの開発を通じ、今後も積極的に支援してまいります。

なお、本ソフトは、EEDI認証を受けられる造船所向けに、無償にて配布します。利用を希望される方は、下記本会ホームページにて申込書をダウンロードし、必要事項を記入の上、本会EEDI室まで送付ください。

プライムシップ

以上

* 正式名称”2013 INTERIM GUIDELINES FOR DETERMINNING MINIMUM PROPULSION POWER TO MAINTAIN THE MANOEUVRABILITY OF SHIP IN ADVERSE CONDITIONS”(荒天下における操縦性を維持するための最低推進出力評価に関する2013年暫定ガイドライン)

この件に関するお問い合せ先:
一般財団法人 日本海事協会
EEDI室
Tel: 03-5226-2058
Fax: 03-5226-2059
e-mail: eedi@classnk.or.jp

ClassNK - EOD

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