Press Release

標題:
ばら積貨物船及び油タンカーのための共通構造規則に対応したソフトウェア “PrimeShip-HULL (HCSR)”の最新版を公開

2015年7月13日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)(会長:上田 德)は、ばら積貨物船及び油タンカーのための共通構造規則(IACS Common Structural Rules for Bulk Carriers and Oil Tankers、以下CSR BC&OT)に対応したソフトウェア“PrimeShip-HULL (HCSR)”の最新版Ver.2.5.0を公開しました。

CSR BC&OTは、国際船級協会連合(IACS)にてばら積貨物船及び二重船殻油タンカーの共通構造規則(CSR)を調和させた規則として、2013年12月のIACS理事会における採択、2014年の一部改正を経て、2015年7月1日以降に建造契約が行われる船の長さが90m以上のばら積貨物船及び船の長さが150m以上の二重船殻油タンカーに適用されます。

本会では造船設計者の要望を基に、従来のソフトウェアとは一線を画する強力な設計支援機能を備えた“PrimeShip-HULL (HCSR)”を開発し、本会顧客に無償提供しております。最新規則に対応したソフトウェアを本年2月にリリースしておりますが、今般、さらなる機能強化を施した最新版“PrimeShip-HULL (HCSR) Ver.2.5.0”を公開しました。

“PrimeShip-HULL (HCSR) Ver.2.5.0”の主な特長は次の通りです。

  • 算式計算ソフトにおいては、商用CADとのデータ連携を一層強化しました。特にNAPA社の3次元船舶設計システムとして広く用いられているNAPA Steelとは、ばら積み貨物船及びプロダクトタンカーの貨物区域の全部材のデータ連携を実現しました。これにより各モデルの作成時間を大幅に削減することが可能となります。

  • 直接計算ソフトにおいては、有限要素(FE)モデルの精度向上を目的とした幾何形状の確認及び自動修正機能を追加するとともに、疲労評価箇所の自動登録機能の追加や最適な補強案提示機能の向上を実施しました。これにより一連の解析作業の品質向上と所要時間の短縮が可能となります。

今後も、算式計算ソフト及び直接計算ソフトの機能強化を継続的かつ迅速に実施し、CSR BC&OTを適用した構造設計の効率及び品質の向上に向け、強力なソフトウェア環境を提供してまいります。

以上

ClassNK - EOD

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