Press Release

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CNG運搬船ガイドラインの発行について

2015年7月30日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)(会長:上田 德)は、この度、「CNG運搬船ガイドライン」を発行しました。CNG運搬船とは圧縮天然ガス(CNG)を貨物タンクに格納して輸送する船舶です。

天然ガスの海上輸送は、液化天然ガス(LNG)による運搬が一般的ですが、液化及び貯蔵プラントや輸送船などに巨額の投資が必要であることから、大規模なガス田が対象にされてきました。

一方、天然ガス需要の増加に伴い、これまでは採算が合わなかった小規模なガス田の開発が見込まれています。CNG運搬船は天然ガスを気体のまま圧縮して輸送するため、液化・貯蔵・再ガス化のプロセスが不要となることから、LNGにて輸送した場合と比較し、プロジェクト全体に要するコストの低減が可能となります。そのため、比較的近距離の輸送や小規模ガス田向けの輸送手段として、CNG運搬船の採用が期待されています。

現在、天然ガスを液化して運送するLNG運搬船には、国際的な安全基準を示すコード(IGCコード)が制定されておりますが、圧縮天然ガスを運送する船舶に対する具体的な国際規則は定められておりません。このため、高圧ガスの取扱いに起因するCNG特有の危険源を考慮して、安全な設備及びシステムを構築するための指針とすべく、求められる安全要件を規定した「CNG運搬船ガイドライン」を発行しました。

本ガイドラインは、本会ホームページにてマイページのユーザー登録をすることにより、マイページの「ガイドライン」のページでご覧頂けます。
URL: http://www.classnk.or.jp

以上

ClassNK - EOD

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