Press Release

標題:
フィリピン海事産業庁(MARINA)向けに国際トン数条約に関するセミナーを開催

2015年8月5日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)(会長:上田 德)は、7月29日及び7月30日に、フィリピン・マニラにて、フィリピン海事産業庁(MARINA:Maritime Industry Authority)向けに国際トン数条約(TM69)に関するセミナーを開催しました。セミナーには測度官30名が参加しました。

フィリピンでは、トン数測度の取り扱いに熟練している測度官の引退が相次いでいます。一方、若手測度官の知識が不十分であることから、同国内ではトン数測度の取り扱いに差異が生じ、同一船舶に対して算定値が異なるといった問題が発生しています。このため、若手測度官に対するトン数測度の取り扱いの継承が課題となっています。

本会は、100カ国以上の旗国政府より代行権限を取得し、これらの政府に対して、技術面より最新情報の提供に努めています。今回、若手測度官の知識習得を目的としたMARINAの依頼により、本会はTM69及びIMOによる条約の統一解釈に関するセミナーを開催しました。

セミナーは、各測度官の理解度に合せて講義を行い、終了後も活発な質疑応答がなされ、高い関心が窺われました。また、会場では、MARINAのDr. Maximo Q. Mejia, Jr.長官より、本セミナーはTM69の知識習得に有用であったと感謝の意が述べられました。

本会は、今後も海事産業に携わる技術者全体の力量向上に貢献すべく、技術情報の提供などに努めてまいります。

以上

ClassNK - EOD

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