Press Release

標題:
世界初となる複合材料製プロペラに関するガイドライン(製造・製品検査編)を発行

2015年8月28日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)(会長:上田 德)は、8月31日付で、「複合材料製プロペラに関するガイドライン(製造・製品検査編)」を世界で初めて発行します。

強度や耐食性に優れた複合材料は、航空宇宙、自動車、風力発電等など幅広い分野で活用されており、その有用性から適用の範囲はさらに拡大しています。

代表的な複合材料である炭素繊維強化プラスチック(CFRP)は、船舶の推進用プロペラの一般的な材料であるアルミニウム青銅と比較して、比重は約1/5と軽量ながら同等以上の高強度を有します。そのため、推進用プロペラにCFRPを適用した場合、重量軽減による推進軸径の小径化・低コスト化に加えて、高強度を活かした薄肉化・小翼面積化が実現できるため、プロペラ効率の向上が見込まれます。

複合材料製プロペラを船舶に適用するためには、当該材料が既存のアルミニウム青銅と同等以上の性能を有することに加え、工業製品として均一な品質で製造できることを事前に確認する必要があります。

本会は2014年5月、本会の「業界要望による共同研究」の成果を活用し世界で初めて一般商船に搭載されるCFRP製プロペラの製造方法及び設計の承認を実施しました。

今般、本会は当該共同研究より得た知見を基に、船舶の推進用プロペラに複合材料を適用するための一助として、複合材料製プロペラの製造方法の承認及び製品の試験・検査に関する要件を、ガイドラインとして包括的に取りまとめました。

本ガイドラインは、本会ウェブサイトにてマイページのユーザー登録をすることにより、マイページの「ガイドライン」のページでご覧頂けます。
URL: 本会ホームページ

本会は、今後も新技術の実用化に向け、必要な支援を提供してまいります。

以上

ClassNK - EOD

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