Press Release

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「第4回次世代風力発電システムの創成寄付講座シンポジウム」開催報告

2015年12月21日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)(会長:上田 德)は、12月17日に都内にて「第4回次世代風力発電システムの創成寄付講座シンポジウム」を、国立大学法人東京大学との共催で開催しました。

本会は2012年4月より、東京大学大学院工学研究科にて「次世代風力発電システムの創成寄付講座」を提供しています。本寄付講座では、日本の状況に即した浮体式洋上風力発電システムの開発を目指し、台風や地震といった厳しい自然環境条件を考慮した洋上風力発電システム設計手法、気象・海象予報を活用した発電設備の維持管理手法、設計・施工・維持管理におけるリスクを考慮した洋上風力発電の経済性評価などの研究を行っています。また、これらの成果発表の場としてのシンポジウムを定期的に開催しています。

今回は、大学・研究機関、発電事業者、風力発電関連機器メーカー、建設会社、保険会社、銀行から160名以上が参加しました。シンポジウムでは各分野の専門家より、洋上風力発電に関わる最新技術や国際基準策定における最新の審議動向などの寄付講座の成果報告や、洋上風力発電のリスクマネジメントについて講演がありました。また、洋上施工を管理・監督するマリンワランティサーベイへの本会の取り組みについて紹介しました。

講演内容は以下の通りです。

① 「洋上風力発電技術開発の最新動向と将来展望」
講演者: 東京大学大学院
工学系研究科 社会基盤学専攻 教授
石原 孟 氏

② 「洋上風力発電のための気象・海象予測の最前線」
講演者: 東京大学大学院
工学系研究科 総合研究機構 特任講師
山口 敦 氏
③ 「一点係留を用いた浮体式洋上風力発電の水槽試験と実海域試験」
講演者: 東京大学大学院
工学系研究科 総合研究機構 特任研究員
二瓶 泰範 氏

④ 「浮体式洋上風力発電の国内外の開発動向と国際基準の策定」
講演者: 東京大学大学院
新領域創成科学研究科 海洋技術環境学専攻 教授
鈴木 英之 氏

⑤ 「洋上風力発電のリスクマネジメント」
講演者: 損保ジャパン日本興亜リスクマネジメント株式会社
執行役員 リスクエンジニアリング開発部 部長
足立 慎一 氏

⑥ 「日本の状況に則したMarine Warranty Surveyの実施に向けた取り組み」
講演者: 一般財団法人日本海事協会
業務執行委員 再生可能エネルギー部 部長
髙野 裕文

以上

【シンポジウムの様子】

ClassNK - EOD

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