Press Release

標題:
“PrimeShip-HULL(HCSR)”の最新版を公開

2016年8月3日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、IACSのばら積貨物船及び油タンカーのための共通構造規則(Common Structural Rules for Bulk Carriers and Oil Tankers、以下CSR BC&OT)に対応したソフトウェア“PrimeShip-HULL(HCSR)”について、全般的な性能改善や操作性向上に加え、算式計算ソフトにおける設計評価機能の対象範囲拡大、直接計算ソフトにおける船底スラミング評価機能などの機能改良を施した最新版を公開しました。

本会は、造船設計におけるCSR BC&OTへの円滑な対応を支援すべく、本会顧客に無償で提供される“PrimeShip-HULL (HCSR)”の機能強化を継続して行っています。今般公開した“PrimeShip-HULL(HCSR)”Ver.3.5.0の主な特長は次の通りです。

  • 算式計算ソフトにおける計算時間の短縮及びグラフィックユーザーインターフェースのパフォーマンス速度向上を実現しました。これにより、ソフト使用時の待機時間が短縮されます。
  • 算式計算ソフトの初期設計機能(断面データで素早く評価を行う機能)が機関室を含む船首尾部構造へ対応しました。これまで、船首尾部構造は基本設計機能(3次元モデルを用いた評価機能)にて検討可能でしたが、今回、初期設計機能が対応したことで、船首尾部構造のより迅速な評価が可能となります。
  • 直接計算ソフトにて、船底スラミング評価機能を新たに設けました。ホールド解析用のモデルを用いて、評価パネル及びスラミング荷重の自動作成からレポート作成まで、一連の船底スラミング評価を迅速に行うことができるようになりました。
  • 開口情報の複数編集機能や、開口情報を基に適切な要素を自動的に除去するモデリング機能などの機能強化を行いました。これにより、開口関連の操作性を向上し、規則で要求される構造解析をより効率的に行えるようになりました。


以上

ClassNK - EOD

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