Press Release

標題:
内航船舶用LNG燃料供給システムに関する承認を実施

2016年8月9日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、サノヤス造船株式会社とセイカエンジニアリング株式会社が共同開発した内航船舶用の液化天然ガス(LNG)燃料供給システムに関わる実用段階の設計に対し、ガス又は低引火点燃料を使用する船舶の安全に関する国際コード(IGFコード)に基づく承認を実施しました。

船舶からの大気汚染物質や地球温暖化ガス排出規制への対応が可能となることから、次世代燃料としてLNG燃料普及への期待が高まりを見せています。

今般、本会はサノヤス造船及びセイカエンジニリングが共同開発した低圧式の中小型4ストローク二元燃料機関を対象とするLNG燃料供給システムに関わる実用段階の設計に対し、IGFコードに基づいて、次の2件の承認を実施しました。

・ LNG燃料供給システムへの標準設計承認(*1)
・ LNGタンク及び気化器他への標準構造図面承認(*2)

本会は各種の承認を初めとした技術サービスの提供を通じ、LNG燃料船の最新技術の実用化促進及び業界への更なる展開の支援に努めてまいります。

【仕様概要: LNG燃料供給システム】
・対象船舶: 749総トン内航ばら積み船
・主機関: 低圧式 4ストローク二元燃料式ディーゼル主機関
・燃料タンク: Type C燃料タンク(41㎥) x 2基
・気化器:円筒縦型 (400kg/h) x 2基
・加圧蒸発器:気化器内蔵型 x 2基
・バッファタンク: 円筒縦型 x 1基

*1標準設計承認
船舶や舶用システム等について、標準的な設計図面に対して実施する承認。実船への適用に際して要する図面審査が個船固有の検討・確認事項のみとなり、審査手続きの簡略化が可能となる。

*2標準構造図面承認
船用機器について、標準的な設計図面に対して実施する承認。標準設計承認同様、実船の図面審査時における手続きの簡略化が可能となる。

以上

左から
セイカエンジニアリング株式会社 社長 福谷勝二様
一般財団法人日本海事協会 技術本部本部長兼船体部長 木戸川充彦
サノヤス造船株式会社 代表取締役専務執行役員 山本周平様

ClassNK - EOD

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