Press Release

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SOxスクラバー搭載準備完了を示す船級付記符号“EGCSR-F(Exhaust Gas Cleaning System Ready-Full)”を付与

2017年3月24日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、株式会社商船三井が運航する就航船9隻に対し、SOxスクラバー搭載に関する設計の審査が完了したことを示す船級付記符号“EGCSR-F(Exhaust Gas Cleaning System Ready-Full)”を付与しました。同船級付記符号の付与は今回が初となります。

2016年10月に開催された第70回海洋環境保護委員会(MEPC70)にて、一般海域における燃料油の0.50%硫黄分濃度規制が2020年より開始されることが決定されました。規制対応手段の選択肢の一つとなるSOxスクラバーの導入を支援すべく、本会は株式会社商船三井、南日本造船株式会社、株式会社三和ドック、バルチラジャパン株式会社と共同で、「就航船へのSOxスクラバー搭載の検討に関するプロジェクト」を実施しました。

本プロジェクトは、機関室のスペースが限定されることから他船種と比べ追加装置の搭載が困難となる自動車運搬船を対象に、就航船へのSOxスクラバー設置の改造工事に関わる検討が行われました。本会は、本プロジェクトより得られた知見を活用し、就航船へのSOxスクラバー設置に際しての安全要件を取りまとめました。

今般、本プロジェクトにおいて作成された設計図が本会の定めた要件及び関連の条約要件を満足し、図面レベルでSOxスクラバーの搭載準備が完了していることの認定に至ったことから、船級符号に“EGCSR-F”を付記したものとなります。

また、船級符号への付記に関わる要件等を取り入れた、本会の「排ガス浄化装置ガイドライン」の改訂版を本年7月に発行する予定です。

以上

ClassNK - EOD

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