Press Release

標題:
電子証書発行に関わる代行権限をリベリア主管庁より取得

2017年4月6日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、リベリア主管庁を代行して発行する同国籍船の条約証書について、電子証書により発行する権限を取得しました。リベリア主管庁より電子証書発行の代行権限を付与された船級協会は、本会が世界初となります。

多数の証書の送付及び本船上で保管する負担の軽減や証書記載情報の検索性の向上など、船社において多大なメリットが見込まれる証書の電子化を推進すべく、本会は電子証書システム“ClassNK e-Certificate”を開発し、リベリア主管庁及び複数の国内船社の協力を得て、運用試験を実施してまいりました。“ClassNK e-Certificate”は、 IMOにおいても認知されているリベリアの旗国関連証書の電子化のアイデアを取り入れ、2016年4月に策定されたIMOの「電子証書に関するガイドライン第2版(FAL.5/Circ.39/Rev.2)」に準拠し、電子ファイルによる証書の送受信に加え、当該証書に改竄などがなされていないことを証明する有効性確認をオンライン上で可能とするシステムです。

今般、リベリア主管庁より“ClassNK e-Certificate”を用いて発行される電子証書がIMOガイドラインの要件を満たしていることが認定され、代行権限の取得に至りました。また、リベリア主管庁は、PSC他関係者に対し、本会の提供する電子証書を受け入れるよう要請する文書を発行しています。対象となる証書は次の通りです:

- 国際満載喫水線証書(LL)
- SOLAS条約証書(安全構造(SC)、設備(SE)、無線(SR)、及び、免除証書)
- 海洋汚染防止条約証書(IOPP、NLS、ISPP、IAPP、EIAPP、及び、IEE)
- 国際防汚方法(AFS)証書
- 国際バラスト水管理証書(BWMS)
- 国際トン数証書(ITC)
- 安全管理証書(SMC)
- 国際船舶保安証書(ISSC)
- 海上労働証書(MLC)
- その他条約/コード証書(GAS、Chemical、危険物運送適合 等)

リベリア船籍船に対する電子証書発行の正式運用は本年の第2四半期中の開始を予定しています。詳細は本会ウェブサイトに掲載いたします。

以上

           リベリア主管庁よりの代行権限付与に関する通知

ClassNK - EOD

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