Press Release

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ClassNKアカデミー“海事データサイエンティスト育成講座 「機器計測データの解析コース」”の初回開催

2018年4月10日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、ClassNKアカデミーに新設した“海事データサイエンティスト育成講座 「機器計測データの解析コース」”の初回を3月に開催しました。本コースは23名が受講しました。

本会は、海事業界に不足するデータ分析の専門家の育成支援を目標として海事データサイエンティスト育成講座を設立しました。今般開催した「機器計測データの解析コース」では、株式会社オージス総研によるデータサイエンスの概要やデータ分析方法などの基礎内容に関する講演に加え、株式会社ディーゼルユナイテッドによる指導の下、演習が行われました。演習では、実例に基づいて設定された課題に対し、受講者が各種機器より得られたセンサーデータ(機器計測データ)の解析を通じて課題解決を目指しました。

本コース終了後に実施した受講者アンケートでは、全受講者より本コースを「他者に勧める」という高評価を得ました。また、受講者からは“同じ業界にいる企業から、ノウハウを教えてもらえて非常に参考となった”、“論文などから学ぶよりよっぽど有益だった”、“異常診断技術の開発に活用できる”など講演内容を評価するコメントが寄せられました。

本会は、引き続いて海事データサイエンティスト育成講座 「ISO19030に基づく運航性能解析コース」を5月に開催する予定です。本コースでは、船速、機関出力、環境外乱などにより構成される実船の運航性能データを解析し、受講者が平水中における個船の性能変化(劣化)を判断するスキルの習得を目指します。本コースは、本会によるISO19030に基づく解析・評価に関する講座の他、ジャパンマリンユナイテッド株式会社、株式会社三井造船昭島研究所、及び一般財団法人日本気象協会より講師を招聘し、運航性能解析についてご紹介いただく講座をカリキュラムに取り入れています。

本会は、今後もClassNKアカデミーを通じ、海事業界の人材育成により一層貢献してまいります。なお、次回の「機器計測データの解析コース」は、本年7月の開催を予定しています。

以上

*ClassNKアカデミー
本会が船舶の検査や船舶管理システムの審査の実施により培った知見を活用し、船舶の建造、保守あるいは運航に携わる方々にそれらの業務に必要とされる基本的知識を習得していただくことを目指して設立した講座。

ClassNK - EOD

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