Press Release

標題:
「自動車運搬船の構造強度に関するガイドライン」を発行

2018年10月5日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、自動車運搬船の構造強度について、直接計算を用いて評価するための技術要件をとりまとめた「自動車運搬船の構造強度に関するガイドライン」を発行しました。

自動車運搬船は、荷役効率や積載台数確保の観点から、最小限の横隔壁及び部分隔壁を配置するよう設計されるため、構造上ラッキング変形が生じやすいという特徴があります。また近年では、ポストパナマックス型やバルクヘッドレス型など、従来の構造様式と異なる設計の自動車運搬船が開発されています。そのような状況下において、様々な構造様式の自動車運搬船に対して統一した強度評価手法を示すべく、本会は2016 年11 月に「自動車運搬船のラッキング強度評価に関するガイドライン‐降伏強度ガイドライン‐」を発行し、その後も船底構造の強度評価に関する要件及びラッキング変形に対する疲労強度評価に関する要件の開発を進めてまいりました。

今般、船底構造の強度評価に関する技術要件の開発が完了したことを受け、本会は最新の研究開発より得られた知見と併せてガイドラインへの取り入れを行い、「自動車運搬船の構造強度に関するガイドライン」に名称を改め発行しました。同ガイドラインは、船底構造の主要構造部材の構造配置及び寸法を直接強度計算により評価するための要件を規定した「直接強度計算ガイドライン」、及びラッキング変形を受け持つ主要支持部材の構造配置及び寸法を直接強度計算により評価するための要件を規定した「ラッキング強度評価ガイドライン―降伏強度評価―」により構成されています。なお、ラッキング変形に対する疲労強度評価に関する要件についても研究を進めており、完了次第ガイドラインを改定してまいります。

本ガイドラインは、本会ウェブサイト(URL: www.classnk.or.jp)にてマイページのユーザー登録をすることにより、マイページの「ガイドライン」のページでご覧いただけます。

ClassNK - EOD

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