Press Release

標題:
ClassNK、日本郵船及び商船三井向けにClassNKアーカイブセンターサービス提供開始

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)(会長:上田 德)は、日本郵船株式会社及び株式会社商船三井がClassNKアーカイブセンター本船電子図書保管サービスの利用に関し基本合意したことを発表しました。

同合意にあたっては、日本郵船株式会社、株式会社商船三井、並びにサービスの対象船の建造者である三菱重工業株式会社及び今治造船株式会社と協議を重ねました。

対象船は、日本郵船保有“ELEGANT SALUTE”(今治造船丸亀事業本部建造 Sno.1589、95,000DWT Bulk Carrier)、商船三井運航“JOZEN” (今治造船丸亀事業本部建造 Sno.1585、95,000DWT Bulk Carrier)及び保有“HORAISAN”(三菱重工業長崎造船所建造 Sno.2282、300,000DWT VLCC)の計3隻となります。

ClassNKアーカイブセンターは、日本IBMのクラウドコンピューティングを活用しています。2016年7月1日以降に建造契約を実施するバルカー及びタンカーに適用されるIMO(国際海事機関)目標指向型基準(GBS:Goal-Based Standards)で要求されるシップ・コンストラクション・ファイル(SCF)の保管要件は、まだ協議中ですが、ClassNKアーカイブセンターは、この要件が確定され次第、その要件に即したSCF陸上アーカイブセンターとして、船舶電子図面情報の保管先となるべく準備を進めています。

一方、本会は、上記基準の適用に先駆け、対象船舶種類を限定しない本船電子図書保管サービスの提供を、本年度より世界で初めて開始しました。上記3隻は、このサービスの初適用船となります。本サービスは、船体構造の安全性に係わるSCFに加え、本船のあらゆる電子完成図書情報を保管し、本船の一生に渡り一元的に管理するもので、ユーザーとなる船主は24時間365日電子図書情報が、国内外から閲覧可能となります。

アーカイブセンターには完成図書に含まれる知的財産保護のためのセキュリティー確保及び情報への簡易なアクセスという競合する要件の両立が求められます。

NKでは現実的で堅牢なセキュリティーの確保とユーザビリティの高いサービスを念頭に置いたアーカイブサービス提供技術を開発、過去に蓄積された経験や実績をベースに安定的且つ効率的に運用し、最適なコストで、最高レベルのサービスを提供する方針です。

この件に関するお問い合せ先:
一般財団法人 日本海事協会
テクニカルサービス部
Tel: 03-5226-2175
Fax: 03-5226-2177
e-mail: mid@classnk.or.jp

ClassNK - EOD

ポップアップウィンドウを閉じるボタン