Press Release

標題:
「風力を利用した船舶補助推進装置の設計に関するガイドライン」を発行

2019年9月4日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、「風力を利用した船舶補助推進装置の設計に関するガイドライン」を発行しました。

IMOが今世紀中にGHG排出量をゼロにするという目標を掲げるなど、環境規制の厳格化が進む中、これを達成するための要素技術の1つとして、風力を推進補助に利用する技術が脚光を浴びつつあります。古来の帆船に用いられてきた帆の他、大型の凧を船舶に接続し風を受けた凧が本船をけん引するシステム、甲板上で円柱形の装置を回転させマグヌス効果(*1)によって揚力を生み出すシステムなどが開発されています。これらの一部は既に実用化されており、風力を利用した船舶の補助推進装置は日々進歩しています。

このような状況を踏まえ、本会は、風力を利用した船舶補助推進装置の設計の健全性及び搭載する船舶の安全性に寄与するべく、風力を利用した船舶補助推進装置の設計に関するガイドラインを策定しました。本ガイドラインでは、装置の構造強度を検証し、強度部材の構造的健全性を立証するための手法や、考慮すべき荷重やその算定方法に加え、本ガイドラインに従って装置の設計及び設置が行われた船舶への船級符号付記の定めを記載しています。なお、本ガイドラインの内容については関連技術の進歩に合わせ、随時見直しを図っていくことを予定しています。

本ガイドラインは、本会ウェブサイト(URL: www.classnk.or.jp )にてマイページのユーザー登録をすることにより、マイページの「ガイドライン」のページでご覧いただけます。

以上

(*1)回転する円柱や球が一様流中にあるとき、流れに垂直な方向に揚力が作用する現象

ClassNK - EOD

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