Press Release

標題:
サイバーセキュリティ対応の部門横断組織を設置

2019年9月9日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、拡大する顧客ニーズに応じたサイバーセキュリティサービスの提供を加速すべく、本会関係各部の船舶乃至はセキュリティに関わる専門家を結集した部門横断組織としてサイバーセキュリティプロジェクトチームを設置しました。

2021年1月1日以降の最初に行われる、会社のISM年次検査までに安全管理システムの中でサイバーリスクを取り扱うことが推奨されるなど、船舶に関わるサイバーセキュリティは実践段階に入ると共に、将来の船舶の自律運航を見据えた高度な対策についても検討が求められています。

本会では、業界におけるサイバーセキュリティ確保の取り組みを支援すべく、サイバーセキュリティへの取り組みの基本方針、各種のガイドラインの策定を進めてきました。

  • 「ClassNKサイバーセキュリティアプローチ」(2019年2月)
  • 「船舶におけるサイバーセキュリティデザインガイドライン」(同2月)
  • 「船舶におけるサイバーセキュリティマネジメントシステム」(同3月)
  • 「ソフトウェアセキュリティガイドライン」(同6月)

これらの基準に基づいた認証業務を早期かつ円滑に実施すべく、本会は関係各部の船舶乃至はセキュリティに関わる専門家を結集した部門横断組織としてサイバーセキュリティプロジェクトチームを設置しました(チーム長:副会長 坂下広朗)。サイバーセキュリティに関わる船舶への船級符号付記(ノーテーション)、船舶・会社のマネジメントシステムへの認証、その他拡大する顧客ニーズに応じたサイバーセキュリティサービスの提供を加速してまいります。

なお、サイバーセキュリティプロジェクトチームの事務局は本会認証企画室となります(TEL: 03-5226-2177, E-mail: met@classnk.or.jp)。

以上

【本会のサイバーセキュリティに関するこれまでの取り組み】
本会は2019年2月に船舶のサイバーセキュリティに対する基本的な考え方として「ClassNKサイバーセキュリティアプローチ」を発表しました。船舶の運航を支える情報技術(Information Technology, IT)及び運用技術(Operation Technology, OT)双方において、サイバーリスクに対する可用性を確保すべく、船舶及び船上機器類のセキュリティ・バイ・デザインな設計や就航中のマネジメントシステムの構築など、物理的、技術的、組織的アプローチをバランス良く組み合わせた対策の必要性を提唱したものとなります。ClassNKサイバーセキュリティアプローチを公表後、造船所や建造船主を対象とした新造船設計に関わる要件をまとめた「船舶におけるサイバーセキュリティデザインガイドライン」(2月)、会社及び船上でのサイバーセキュリティに関するマネジメントシステムの指針となる「船舶におけるサイバーセキュリティマネジメントシステム」(3月)、船上で使用するソフトウェアの開発・運用においてセキュリティ対策を組み込むためのプロセスを示した「ソフトウェアセキュリティガイドライン」(6月)を順次発行してきました。

ClassNK - EOD

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