Press Release

標題:
舶用機関向けLPGメタン化装置に基本承認(AIP)を発行

2019年9月24日

一般財団法人日本海事協会は、2019年9月20日付で大阪ガス株式会社がダイハツディーゼル株式会社と共同開発を進める舶用機関向けLPGメタン化装置に基本承認(AIP)を発行しました。舶用機関向けLPGメタン化装置へのAIP発行は国内初となります。

LPGメタン化装置は、LPGをLNG相当のメタン主体ガスに改質する装置です。LPGは主成分であるプロパンやブタンガスにより、ノッキング(異常燃焼)を起こしやすい性状を有するため、リーンバーン方式のガスエンジンや2元燃料エンジンの燃料として使用することが困難となります。一方、エンジン前段でLPGメタン化装置によりLPGをメタン主体ガスに改質することで、ノッキングを抑制することが可能となるため、これらの舶用機関で使用する場合でもLNGと同等の運転性能が得られます。また、LPGを燃料として使用することで、従来の重油燃料に比べてSOxやNOxなどの環境有害物質の排出を大幅に抑制されることから、2020年からのIMO SOx規制にも舶用機関単体での対応が可能となります。

なお、LPGを燃料として利用する場合、ガス又はその他の低引火点燃料を使用する船舶に対する安全要件を定めた国際ガス燃料船安全コード (IGFコード)の適用を受けます。一方、現時点のIGFコードでは、LNG以外の代替燃料について、具体的な規定が明確化されていないため、本会はLNG以外で実用化が進められている代替燃料に関する安全要件を定めた「低引火点燃料船ガイドライン(メタノール/エタノール/LPG)」を6月に発行しました。今般のAIP発行は、同ガイドラインに基づいて実施されています。

以上

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