Press Release

2013年9月19日

一般財団法人日本海事協会（ClassNK）（会長：上田 德）は、中国遼寧省の大連船舶重工集団船務工程有限公司（Dalian Shipbuilding Industry Marine Service Co., Ltd）（総経理：Sun De Lin、以下 大連重工（長興島））に対して、世界で2例目となる、シップリサイクル条約（2009年の船舶の安全かつ環境上適正な再生利用のための香港国際条約（仮称））への適合鑑定を行い、適合証（SOC：Statement of Compliance）を授与しました。

大連重工（長興島）は、修繕造船所として設立された工場ですが、約500,000㎡の広大な敷地と修繕用の乾ドックを利用した船舶リサイクルも行っており、推定される最大年間リサイクル能力は1,000,000LDT*1と中国でも最大級の能力を有する船舶リサイクル施設です。

大連重工（長興島）は、シップリサイクル条約において、所管官庁による船舶リサイクル施設承認の際に要求される「船舶リサイクル施設計画（SRFP）」*2の作成を条約発効に先駆けて実施していました。この度、本会は、作成されたSRFPが条約の要求事項を満たしており、また、それに従ったリサイクルが実施されていることを第三者機関として確認し、同社に対して適合証を授与しました。

なお、大連重工（長興島）への適合証の発給は、昨年12月のJiangmen Zhongxin Shipbreaking & Steel Co., Ltd.（総経理：Liang Zhuo Quan）に続き、世界で2例目となるものです。

*1 LDT（Light Displacement Tonnage）
軽荷排水量（解撤船売買価格決定の際の試算の標準となる）

*2 SRFP（船舶リサイクル施設計画：Ship Recycling Facility Plan）
シップリサイクル条約の規定により船舶リサイクル施設承認の際に施設が準備しなければならない書類であり、施設における安全・環境保全を確保する方法等を記載するもの

本認証に関するお問い合せ先：
一般財団法人日本海事協会
テクニカルサービス部
Tel: 03-5226-2175
Fax: 03-5226-2177
E-mail: mid@classnk.or.jp

シップリサイクル条約に関する本会の取り組みのお問い合せ先：
一般財団法人日本海事協会　
研究開発推進室（シップリサイクル事業推進チーム事務局）
Tel: 03-5226-2025
Fax: 03-5226-2019
E-mail: rx-sec@classnk.or.jp

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