Press Release

標題:
「自動運航、自律運航に関するガイドライン」を発行

2020年1月9日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、「自動運航、自律運航に関するガイドライン ~自動化システム/遠隔制御システムの設計開発、船舶搭載並びに運用について~」を発行しました。

ヒューマンエラー防止による安全性の向上や、乗組員の作業負担の軽減による労働条件の改善等を目的として、船舶の分野における自動運航技術の開発が盛んとなっており、国内外で実証プロジェクトも進められています。

船舶の自動運航、自律運航の技術開発は多様な形態やコンセプトのもとで行われると予想されます。その設計開発の方向は、比較的小型の短航路航行船舶を対象とした船上省人化・無人化、もしくは乗組員の支援を主目的とした船上作業の部分的な自動化や遠隔支援の2つに大別されると考えられます。

本会は、このような異なるコンセプトに基づく設計開発が予想される現状に鑑み、自動運航技術の概念設計の段階において安全性確保の観点から考慮すべき共通の基本要件を取りまとめ、自動運航の概念設計に関する暫定版ガイドラインを2018年に発行しています。

一方で、自動運航技術の実装のためには、設計開発の段階だけではなく、船舶への搭載段階においての安全性の確認、また運航中の保守管理についての方法・手順についても明確化が求められます。そこで、暫定版ガイドラインの内容を包含する形で、自動運航技術の設計開発、搭載、運航中の保守管理の各ステージにおける要件を「自動運航、自律運航に関するガイドライン」として新たに取りまとめました。本ガイドラインは、今後も関連技術開発の進展にあわせながら、必要に応じて見直しを行っていく予定です。

本ガイドラインは、本会ウェブサイト(URL: www.classnk.or.jp)にてマイページのユーザー登録をすることにより、マイページの「ガイドライン」のページでご覧いただけます。

以上

ClassNK - EOD

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