Press Release

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ClassNK、台湾Wan Hai Lines向けにClassNK-NAPA GREENのサービス開始

一般財団法人日本海事協会(会長:上田 德)は、台湾Wan Hai LinesがClassNK-NAPA GREENの購入を決め、2013年4月に竣工したコンテナ船(WAN HAI 516番船、4,680TEU)に搭載されることを発表しました。

ClassNK-NAPA GREENは、船舶の設計から運航をカバーするソフトウェアシステム開発会社NAPA Ltd.(本社:フィンランド、Juha Heikinheimo社長)と共同開発を進めている船舶の運航最適化とSEEMP(船舶エネルギー効率管理計画書)実現を支援するためのソフトウェアです。ClassNK-NAPA GREENが実際に成約され、搭載されるのは今回が初めてです。

2013年5月7日、台湾の台北Wan Hai Lines本社で、Wan Hai Lines、ClassNKおよびNAPAのそれぞれの代表者が出席してClassNK-NAPA GREEN搭載の調印式が行われました。

70隻以上のコンテナ船を運航管理するWan Hai Lines社はアジアの主要なコンテナ運航管理会社の1つです。調印式において、同社のSanders Jong氏(Vice President Marine Division)より次のように言及されました。
「船舶の燃費効率改善は我々が直面する最も重要な問題の1つである。さまざま技術を検証した結果、ClassNK-NAPA GREEN の採用を決定した。その理由として、ClassNK-NAPA GREENが、最適運航トリムや最適航路検索などの機能が包括的でユーザーフレンドリーであることに加え、環境への配慮が高次元に達成され、且つ、経済的な船舶の運航管理を可能にする性能モデルであることが挙げられる。」

一方、NAPA社のJuha Heikinheimo氏(President of NAPA Group)も同じ考えで、次のように言及しました。
「実証試験の成功に続いて、今回、ClassNK-NAPA GREENの成約により、我々はWan Hai Lines社とビジネスパートナーになれることを誇りに思う。本システムは運航管理の効率を改善する多くの強力なツールを有している。共同開発した同システムの力強い性能モデルがリアルタイムの運航モニタリングや船舶の最適運航のための新たな時代を切り開くことになるだろう。」

また、本会を代表して、中村 靖 副会長が次のように言及しました。
「今日、船主は、SEEMPのような新たな規制と高騰する燃料価格という二つの問題に直面している。世界最大の船級協会として、船主がこういった問題に対処するための支援をすることが使命と考えている。そのため、NAPA社と共同で、このClassNK-NAPA GREENを開発した。我々は船主やNAPAと共同で実証実験を行い、このシステムの驚くべき可能性を見出している。今回、同システムが成約され、搭載されることで、国内外の船主にとって、運航管理の効率化の更なる改善を支援するための新たなマイルストーンを示した。」

以上

この件に関するお問い合せ先:
一般財団法人 日本海事協会
テクニカルサービス部
Tel: 03-5226-2176
E-mail: mid@classnk.or.jp

ClassNK - EOD

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