Press Release

標題:
ClassNK、IACSで採択された調和CSRに対応したソフトウェア“PrimeShip-HULL(HCSR)”を世界に先駆け公開

2014年1月8日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)(会長:上田 德)は、昨年12月に国際船級協会連合(IACS)で採択されたバルクキャリアと油タンカーのための共通構造規則である調和CSRに対応したソフトウェア“PrimeShip-HULL(HCSR)”を世界に先駆け公開しました。

このソフトウェア“PrimeShip-HULL(HCSR)”の主な特長は次のとおりです。
 

  • 調和CSR採択版に対応する算式要件の計算機能や有限要素法(FEM)に基づく直接計算要件の強度評価機能だけでなく、商用CADとのインターフェースや算式ソフト用データと直接計算ソフト用データの連携機能を備えている。調和CSRにより貨物区域全域に適用される直接計算の際に、船体前後部のFEMモデル作成を含めた多大な解析工数を大幅に削減することが可能となる。

  • 算式要件及び直接計算要件を満足するために必要な寸法や補強材の追加を提示する機能も有している。これらの充実した最適化支援機能により、調和CSRに適合した最適な構造の検討を迅速に行うことが可能となる。

調和CSRは、2008年よりIACSで調和作業が開始され、第1次草案(2012年7月)及び第2次草案(2013年4月)が発表され、昨年12月に採択されました。

本会は、IACSにおけるCSRの調和作業の開始当初より、造船設計者の要望調査を行いながら、従来のソフトウェアとは一線を画する強力な設計支援機能を備えた“PrimeShip-HULL(HCSR)”を開発しました。これまで、調和CSRの第1次草案及び第2次草案に合わせてこれらに対応するバージョンを公開してきましたが、今般、IACSにて採択された調和CSRに対応していち早く“PrimeShip-HULL(HCSR)”最新版を公開しました。

本会は、この“PrimeShip-HULL(HCSR)”を本会の顧客に対して無償で提供し、調和CSRによる構造設計を強力にサポートします。今後もユーザーからの要望に基づく機能強化を継続的かつ迅速に実施し、調和CSRによる構造設計の効率及び品質の向上に向けた強力なソフトウェア環境を提供してまいります。

以上

この件に関するお問い合せ先:
一般財団法人 日本海事協会
船体開発部
Tel: 03-5226-2180
E-mail: dhd@classnk.or.jp

ClassNK - EOD

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