Press Release

標題:
ClassNKが行う大型コンテナ船安全運航のための取組

2014年3月12日

2013年6月17日に発生した大型コンテナ船の海難事故を受け国土交通省海事局は「コンテナ運搬船安全対策検討委員会(座長:横浜国立大学 角洋一教授)」を2013年8月29日に発足し、事故原因・メカニズムの早期究明のため機動的な活動を行われました。その成果として、中間報告書(和文)が2013年12月17日に、英訳版が2014年3月4日に以下の国土交通省ホームページに公表されました。

「コンテナ運搬船安全対策検討委員会」中間報告書について

この国土交通省より公表された中間報告書において提言されている課題を引き続き検討するため、一般財団法人 日本海事協会(ClassNK)(会長:上田 德)は、座長を引き続き横浜国立大学 角洋一教授に依頼し大手船主、大手造船所に参加を求め「大型コンテナ船安全検討会」を新たに設置し、2014年2月21日に第1回検討会を開催致しました。

今回開催された第1回検討会では今後主に下記事項について調査・検討を実施することが合意されました。

(1) 事故発生の可能性の検討
(2) 実船計測による作用荷重、船体応答の実態把握・検証
(3) 大型コンテナ船の安全に関する検討

今後は、引き続き数回の検討会を経て上記(1)~(3)に関する一定の見解を8月末までを目途に取りまとめ、国土交通省の委員会に報告する予定としております。日本海事協会は本検討会の運営に最大限の人的資源と予算を投入し、コンテナ船の安全運航確保のために活動してまいります。

一方、IACSにおいては、大型コンテナ船の安全検討を行うため専門のプロジェクトチームが設置され、本年2月より活動開始しています。日本海事協会は、この新たに設置されたIACSプロジェクトチームの議長協会となり持っている解析結果を積極的に提言しコンテナ船の安全確保をIACS一体となって実行できるようリーダーシップを発揮してまいります。これ以外のIACSプロジェクトチームにも専門家を新たに派遣し参加すると共に、これまでに得られた知見を積極的に提言していく所存です。

また、日本海事協会は、本検討会で得られた知見並びにIACSプロジェクトチームの検討結果を基に、大型コンテナ船に関するNK規則及びガイドラインの見直しを行う予定です。

以上

この件に関するお問い合せ先:
一般財団法人 日本海事協会
会長室
Tel: 03-5226-2047
E-mail: eod@classnk.or.jp

ClassNK - EOD

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