Press Release

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「燃料電池搭載船ガイドライン(第2版)」を発行

2023年9月29日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、「燃料電池搭載船ガイドライン(第2版)」を発行しました。船舶における燃料電池の活用機会の拡大に向け、燃料電池搭載船の設計および燃料電池発電システムに関わる安全要件などを取りまとめたものとなります。

燃料電池は水素と酸素の化学反応で得られる電気のエネルギーを利用した発電システムであり、発電過程において二酸化炭素を排出しないことから、船舶からのGHG排出量削減に寄与する有望な手段としても注目されています。

一方、燃料電池はその機構上、従来のガス燃料とは異なる特性を多く有する水素を取り扱うため、安全性確保に向けた十分な措置を講じることが不可欠です。IMOは、船舶における燃料電池の使用に関わる安全要件をIGFコード*1に追加すべく審議を進めており、MSC105では「燃料電池搭載船の安全に関する暫定ガイドライン*2」が承認されています。

この度、本会が更新した「燃料電池搭載船ガイドライン(第2版)」には、IMO暫定ガイドラインの内容を取り入れ、燃料電池を船舶に搭載するにあたっての関連設備の設計方針、火災安全、電気設備、制御・監視および安全装置などの最新の安全要件を規定するとともに、要件に適合した船舶に対する船級符号の付記(ノーテーション)について定めました。また、関連するIEC規格などに基づき、燃料電池発電システムを対象とする審査の要件を附属書として追加しています。

本ガイドラインは、本会ウェブサイトのマイページのユーザー登録により、「ガイドライン」にてご覧いただけます。
https://www.classnk.or.jp/account/ja/Rules_Guidance/ssl/guidelines.aspx


以上

*1 国際ガス燃料船安全コード(International Code of Safety for Ships Using Gases or Other Low-Flashpoint Fuels)
*2 MSC.1/Circ. 1647

ClassNK - EOD

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