Press Release
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GSCのコンテナ船向けアンモニア燃料タンク(IMO独立型タンクタイプB)にAiPを発行
2024年2月6日
一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、一般財団法人次世代環境船舶開発センター(Planning and Design Center for Greener Ships: GSC)が開発したコンテナ船向けアンモニア燃料用独立方形タンク(IMO独立型タンクタイプB)に対し、基本設計承認(AiP)を発行しました。IMOタンクタイプBのアンモニア燃料タンクに対する国内初のAiPとなります。
アンモニアは、燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しないことから、脱炭素化に向けた船舶燃料として活用が期待されています。一方でアンモニアの使用については、その性質から、漏洩した際のリスクや容積効率の低さといった課題も指摘されています。
タイプBタンクは厳密な疲労解析が要求される一方、部分二次防壁となる底部を除いた燃料タンク格納スペースを普通鋼とすることが可能となり、低温用鋼の使用量が削減されます。また、方形タンクは船内ホールドスペースに沿った形状にできるため、円筒形状のタンクに比べて容積効率に優れます。タイプBタンクによるGSCの本設計では、アンモニアを安全に船内格納するとともに、燃料タンク搭載によるコンテナ積載数の減少を最⼩限に抑える運航側のニーズに配慮した設計がなされています。また、タンク格納スペースの形状を、コンテナ船で一般的な雛段構造を廃止したシンプルな形状として、施工性の向上と燃料容積の大型化が実現されています。
本タンクの設計に対し、本会はIGFコードを取り入れた鋼船規則GF編および「代替燃料船ガイドライン(第2.1版)」に基づく審査を行い、所定の要件への適合を確認したことからAiPを発行しました。
本会は、脱炭素化に向けた先進的な取り組みに対し、安全性評価をはじめとした貢献に引き続き努めてまいります。
以上
AiP授与式写真
右:一般財団法人次世代環境船舶開発センター 理事長 三島 愼次郎様
左:一般財団法人日本海事協会 会長 坂下 広朗
独立型タンクタイプBのイメージ図(提供:GSC)
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