Press Release
標題:
ClassNKアカデミー eラーニング 2024年版講座の提供開始
2024年2月13日
一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、eラーニングによるClassNKアカデミー 「はじめての海運・造船講座」、「そのつぎの海運・造船講座 復原性編」、「そのつぎの海運・造船講座 船型設計編」および「そのつぎの海運・造船講座 船体構造・強度編」の2024年版コンテンツの提供を開始しました。本講座はClassNKアカデミーのウェブサイトから受講が可能です。
URL:https://academy.classnk.or.jp
本会は、ClassNKアカデミーのeラーニングとして、新入社員・内定者向けの「はじめての海運・造船講座」、主に造船所などに勤務する若手技術者向けの「そのつぎの海運・造船講座」の復原性編及び船型設計編、主に造船所などの設計技術者、建造監督等の若手技術者向けの「そのつぎの海運・造船講座 船体構造・強度編」を提供しています。昨年も好評であったこれら4講座について、この度寄せられたフィードバックを踏まえた2024年版の提供を開始しました。
本講座は、PCやスマートフォンを通じ、時間や場所を問わず繰り返しの学習が可能なeラーニング形式で、教材には多数の動画や写真を含めています。学習効果を確認するための理解度テストが設けられており、自社の受講者の学習状況の確認や評価が可能であるほか修了証書も発行されます。
教材の一例(「そのつぎの海運・造船講座 船型設計編」より)
講座の内容は、次の通りです。
① はじめての海運・造船講座(2024年版)
受講料:10,000円(税別)/人
標準学習時間:計2時間程度
受講対象者:海事産業に初めて従事する新入社員、内定者など
章構成:
1. 海事産業の基礎知識
2. 海運・造船ビジネスの基礎
3. 様々な貨物船
4. 建造工程
5. 船舶の設備1
6. 船舶の設備2
7. 船舶に適用される法規
8. 船舶の性能
概要:
船舶・造船を冠した学部/学科の減少により、以前にも増して新入社員への基礎教育の必要性が高まる一方、習得すべき知識は増加し、新人教育はますます複雑化しています。そのため、はじめて海運・造船業界に関わる方が業務に携わる上で有用な知識を、分かりやすく丁寧に解説することを目的としたeラーニング講座を提供しています。今年度版では各種データの最新化等のアップデートを行っています。
② そのつぎの海運・造船講座 復原性編(2024年版)
受講料:10,000円(税別)/人
標準学習時間:計1時間程度
受講対象者:造船所などの若手設計者
章構成:
1. 船舶が転覆しない仕組み
2. 船舶は損傷しても転覆しないのか?
概要:
船の海難事故がひとたび起こると、人命・財産の喪失ばかりでなく、海洋環境に大きな損害を与えます。この海難事故を防止し、損害の最小化を図るため、新造船には復原性に関する規則が適用されます。本講座では、これから船の計画、設計あるいは運航に関わる方を主な対象に、船に働く浮力や復原力の発生原理から非損傷時及び損傷時復原性規則の内容に至るまで、船の復原性に関わる基本的な知識を、動画やアニメーションなどを使って分かりやすく解説します。
③ そのつぎの海運・造船講座 船型設計編(2024年版)
受講料:10,000円(税別)/人
標準学習時間:計1.5時間程度
受講対象者:造船所などの若手設計者
章構成:
1. 船舶の推進と効率
2. 船体抵抗と性能設計
3. 性能設計の手法とツール
概要:
海事産業では、GHG排出削減が緊急の課題として大きな注目を集めています。そのためのキーテクノロジーの一つが船の推進性能向上技術ですが、非常に専門性が高く理解が難しい技術でもあります。本講座では、造船技術者のみならず、船舶の性能に関する知識を必要とする方を対象に、プロペラの原理から船型や省エネ付加物の性能に及ぼす影響に至るまで、船型設計に関する幅広い知識を、水槽試験や数値流体力学(CFD)の動画などを使って分かりやすく解説します。
④ そのつぎの海運・造船講座 船体構造・強度編(2024年版)
受講料:20,000円(税別)/人
標準学習時間:計2.5時間程度
受講対象者:造船所などの設計技術者、建造監督等の若手技術者
章構成:
1. 船が壊れない仕組み
2. 船に働く力(荷重と応答)
3. 船が耐える力(強度)
4. 船が壊れないための評価
5. 船級協会の社会的責任
概要:
船は、大量の貨物を荒れた海域においても安全に輸送するために造られた巨大な構造物です。この構造物を設計し、建造するためには多くの知識と経験が必要となります。本会が提供するeラーニング講座では、設計技術者、建造監督等の若手技術者を主な対象に、船が壊れない仕組みから、強度評価において必要となる荷重や構造応答についての基本的な知識まで、動画やアニメーションを使ってわかりやすく解説します。また、船体損傷に関する統計といくつかの事例を紹介するとともに、船体損傷を減少させるために行っている船級協会の取り組みについても紹介します。
(補足)
「ClassNKアカデミー」は、船舶の検査や船舶管理システムの審査の実施により培った知見を活用し、船舶の建造、保守あるいは運航に携わる方々に、それらの業務に必要とされる基本的知識を習得していただくことを目指し、主に集合研修形式の講座として2009年に開設いたしました。業界のニーズに沿った内容の提供に努め、例年約1,500名の方にご参加いただいています。また、業界における人材育成、とりわけ若手育成の必要性・重要性が高まっていることを受け、2020年より「はじめての海運・造船講座」、2021年より「そのつぎの海運・造船講座」の復原性編及び船型設計編、2022年より「そのつぎの海運・造船講座」の船体構造・強度編の提供を開始しました。
以上
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