Press Release

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ClassNKシップリサイクルセミナーを開催(報告)

2014年12月11日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)(会長:上田 德)は、12月10日(水)、都内にて「ClassNKシップリサイクルセミナー(EU規則等の最新動向)」を開催しました。会場ヘは、約220名のご来場をいただきました。

セミナー冒頭においては、基調講演として、国土交通省海事局深石専門官より、シップリサイクル条約とシップリサイクルに関わるEU規則の詳細が解説されました。

EUのシップリサイクル規則を所掌する欧州委員会(EC)環境総局Policy Officer Emilien Gasc氏からはビデオメッセージが寄せられ、シップリサイクルに関わるEU規則の最新動向を紹介すると共に、「出席がかなわないことは残念であるが、このようなセミナーは大変意義がある。EU規則がシップリサイクル条約を母体として成立していることを強調しておきたい。現在EU規則のガイダンス案に関し、関係者より約40件のコメントを受領しており、鋭意作業中である。」旨が述べられました。

続いて、国際海運会議所(ICS)のManager (Environment and Trade) John Stawpert氏より、「安全かつ環境上適正なシップリサイクルの実現に向け、船主及び関係者はコンプライアンスの義務を果たす必要がある。一方、規制は国際的に合意された枠組みであるシップリサイクル条約に基づいて行うのが適当であり、その実効性を高めるためにも、各国は早急に条約批准を進めるべき。」とのメッセージを発信しました。

この後、シップリサイクル規制において、船舶に関わる要件となる有害物質インベントリについてWilhelmsen Ship Management Sdn. Bhd.のHead - Lay-up, Green Recycling and IHM Services Rakesh Bhargava氏、また、船舶リサイクル施設についてDSIC Marine Services Co., Ltd./DSIC Ship Recycling Co., Ltd.(中国、大連) Vice General Manager Shang Hong氏、及びGSR Services GmbH CEO Henning Gramann氏といった、それぞれ業界の第一人者である講演者より、各分野における先進的な取り組みが紹介され、シップリサイクル規制への準備が着実に進んでいることが共有されました。

ClassNKよりは、高野裕文業務執行委員シップリサイクル事業推進チームリーダーが、ClassNKの提供する有害物質インベントリ作成ソフトが2,200社以上において利用され、業界のデファクトスタンダードとなりつつあること、また、シップリサイクル条約への適合認証を行ったリサイクル施設が5件となったことなど、シップリサイクル規制に対し、広く業界を支援するための活動を紹介しました。

以上

この件に関するお問い合せ先:
一般財団法人 日本海事協会
研究開発推進室
TEL:03-5226-2025
FAX:03-5226-2019
e-mail:rxseminar@classnk.or.jp

ClassNK - EOD

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