Press Release

標題:
会長新年メッセージ

2015年1月1日

2015年の新春を迎え、謹んでご挨拶申し上げます。本年が皆様にとって素晴らしい年となりますことを祈念申し上げます。

さて、2014年において、日本海事協会の船級登録船は登録総トン数2億3,000万総トンを達成いたしました。新造船の登録が堅調に増加した一方、就航船の登録船隻数は過去最高となり、本会初となるドイツ籍、また米国籍船舶も含め、入級隻数の約1/3を占めるに至りました。

このことは、本会の提供するサービスへの一定の評価をいただいたものと受け止めており、この場をお借りして、皆様への感謝を申し上げる次第です。更に高品質のサービスを提供すべく、顧客ニーズを最大限に考慮した検査ネットワークの拡充、人材の育成強化、合理的な規則開発に取り組んでまいります。

業界各位よりのご期待、ご要望にお応えすべく、私どもの業務範囲もまた拡がりを見せておりますが、得られた経営資源の全ては本会の使命たる「海上における人命と財産の安全確保、及び海洋環境の汚染防止」のため、有効に活用してまいります。

昨年には、2013年にインド洋で発生した本会船級船のコンテナ船の海難事故に関し、「大型コンテナ船安全検討会」を設置し、同検討会で得られた報告を発表いたしました。大型コンテナ船の更なる安全確保に資するべく、事故発生の可能性に関わる調査検討結果、及び本会が今後とるべき対応を公表したものとなります。

また、バラスト水管理条約をはじめとした新規規制やガス燃料船などの最新技術に対し、関係者が円滑に対応いただけるよう各種の取り組みを進めると共に、国際海事機関(IMO)や国際船級協会連合(IACS)の場において、本会の有する技術的知見を活かした提言を行ってまいります。

近年注力しております業界各位との共同研究開発につきましては、国土交通省が主導する技術開発支援事業(次世代海洋環境関連技術開発支援事業)への参画など国内での一層の強化を図る一方、シンガポールやヨーロッパの研究機関との国際的なプロジェクトを開始いたしました。本年も研究開発活動を更に推進すると共に、得られた成果の業界への還元に努めてまいります。

また、業務範囲拡大の一環として、再生可能エネルギー部を昨年新設し、海洋再生エネルギーへの取り組みにあたっております。ISO規格間の整合化を控えたマネジメントシステム認証、海技教育認証や環境関連認証といった分野においても、認証の更なる効率化や有効活用に関わる提案を積極的に行ってまいります。

加えて、本会は船舶の設計及び運航支援のソフトウェア会社「NAPA社」の買収や子会社ClassNKコンサルティングサービスの事業拡大など本会グループとしてのサービス提供を進めております。

今後、本会はグループが一丸となって、業界ニーズに包括的かつ最適なソリューションを提供し、海事産業全体の発展に貢献してまいる所存です。今後とも本会活動へのご理解とご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

以上

この件に関するお問い合せ先:
一般財団法人 日本海事協会
会長室
Tel: 03-5226-2047
e-mail: eod@classnk.or.jp

ClassNK - EOD

ポップアップウィンドウを閉じるボタン