Press Release
標題:
世界初、電気自動車安全輸送に関する船社の自主的な取り組みにノーテーションを付与
~商船三井の自動車運搬船 “CERULEAN ACE”に対し~
2024年8月30日
一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、株式会社商船三井が運航し、MOLシップマネージメント株式会社が管理するLNG燃料自動車運搬船”CERULEAN ACE”に対し、電気自動車海上輸送のための追加火災安全対策が講じられた船舶であることを示す船級符号の付記(ノーテーション)「AFVC(Additional Fire-Fighting measures for Vehicle Carrier)」を付与しました。本会船級船として初めて「AFVC」を有する船舶であり、さらに電気自動車の安全輸送に向けた船社の自主的な取り組みがノーテーションにより評価された世界初の事例となります。
鎮火の困難さや再発火のリスクが指摘される電気自動車火災について各船社などが対策を進める中、本会はこうした取り組みを支援すべく「電気自動車安全輸送ガイドライン」を発行しています。本ガイドラインでは、電気自動車火災の特徴や対応指針を解説するとともに、5種類の「AFVC」ノーテーションを各安全措置に応じて定めています。
本会は、”CERULEAN ACE”が当該5種類のノーテーションの内、FD(Fire Detection)、FF(Fire Fighting)、EFF(Enhanced Fixed fire-extinguishing system)の3種類の規定を満足していることを確認し、ノーテーションを付与しました。その内FDは、煙認識のためのカメラおよびAIシステムの導入により、カメラが捉えた映像をAIが異常と判断した際に本船上の乗組員および陸上の管理者に警報を発信することで火災車両などの早期発見につながることを評価したものです。
本会は電気自動車海上輸送に対する火災安全対策に向けた関係者の取り組みに対して、適切な基準策定や審査を通じた貢献に引き続き努めてまいります。
以上
CERULEAN ACE(提供:商船三井)
関連プレスリリース:
電気自動車の海上輸送の安全対策を支援
~「電気自動車安全輸送ガイドライン」、「電気自動車火災対策検討リスト」を公開~
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/hp_news.aspx?id=10164&type=press_release&layout=1
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