Press Release

標題:
上田会長、ACS議長任期満了

2015年1月7日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)の上田德会長は、2014年1月1日からアジア船級協会連合(ACS: Association of Asian Classification Societies)の議長を務めてきましたが、同年末をもって議長としての在任期間が満了いたしました。ACSの活動強化及びアジア海事業界への貢献を目指し、1年間の議長在任中に以下の活動に注力いたしました。

1. 国際的議論への取り組み
海事業界に大きな影響を与えうる国際条約の審議において、アジアの声をよりよく反映し、バランスのとれた規制となるよう、IMO(国際海事機関)への対応を強化する方針を掲げました。この方針に従って、技術案件の審議を行う作業グループを、安全と環境をテーマとする2つのグループに集約し、IMOの審議体系に合わせた対応が行えるよう組織改編を実行しました。

2. アジア海事業界への技術的貢献の強化
ACS独自セミナーを開催し、アジア船主フォーラム(ASF)及びアジア造船技術フォーラム(ASEF)からのゲストによる特別講演の他、安全面・環境面それぞれにおける懸案事項について、最新情報の提供と意見交換を実施しました。

また、IMOにおいて策定された新たな規制に対応すべく、ACS技術文書の作成を議長として主導し、騒音コード、選択触媒還元脱硝装置(SCR)、バラスト水処理装置に関するガイドラインの他、シップリサイクル条約で使用する共通フォーマットや、PSCデータに関する統合資料といった5件の技術文書を策定しました。

3. より高水準の組織への移行
議長として事務局の体制強化に取り組み、技術活動を補佐するための専門職員を事務局に配置し、事務局がACSの活動を効率的にサポートする体制を構築しました。

ACS議長職の任期満了にあたり、一年間の議長協会としての経験と、本年からのACS副議長としての立場を活かし、ACSの活動に積極的に貢献し、引き続き関連業界の発展のために努めていく所存です。

以上


この件に関するお問い合せ先:
一般財団法人 日本海事協会
国際室
Tel: 03-5226-2038
e-mail: xad@classnk.or.jp

ClassNK - EOD

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