Press Release

2024年9月3日

一般財団法人日本海事協会（ClassNK）は、川崎汽船株式会社が運航する自動車運搬船”TEXAS HIGHWAY”に対し、電気自動車海上輸送のための追加火災安全対策が講じられた船舶であることを示す船級符号の付記（ノーテーション）「AFVC（Additional Fire-Fighting measures for Vehicle Carrier）」を付与しました。

鎮火の困難さや再発火のリスクが指摘される電気自動車火災について各船社などが対策を進める中、本会はこうした取り組みを支援すべく「電気自動車安全輸送ガイドライン」を発行しています。本ガイドラインでは、電気自動車火災の特徴や対応指針を解説するとともに、5種類の「AFVC」ノーテーションを各安全措置に応じて定めています。

本会は、ガイドラインで定めている5種類のノーテーションの内、”TEXAS HIGHWAY”がFF（Fire Fighting）の規定を満足していることを確認し、ノーテーションを付与しました。本船の消火マニュアル内で船内での電気自動車消火のための必要な情報、留意点について記載されており、更に消火活動に必要な設備を有していることを確認いたしました。これらにより迅速な消火活動が展開できるものとして評価いたしました。

本会は電気自動車海上輸送に対する火災安全対策に向けた関係者の取り組みに対して、適切な基準策定や審査を通じた貢献に引き続き努めてまいります。

以上

ノーテーション取得の様子（提供：川崎汽船株式会社）

右：Capt. Dimitar Dimitrov, Master, STARGATE SHIPMANAGEMENT GmbH
左：日本海事協会 名古屋支部 主管 松本 誉史

関連プレスリリース：
電気自動車の海上輸送の安全対策を支援
～「電気自動車安全輸送ガイドライン」、「電気自動車火災対策検討リスト」を公開～
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/hp_news.aspx?id=10164&type=press_release&layout=1

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