Press Release
標題:
パナマ海事庁、エバーグリーン、711研究所、日本海事協会の4者で、船上CO2回収および貯蔵装置(船上CCS装置)の実運用を実施
2024年10月1日
本年4月末、エバーグリーンの所有するネオパナマックス型コンテナ船”EVER TOP”(パナマ籍)に搭載された船上CCS装置により、実際の排気ガスからCO2が回収され、陸上施設に陸揚げされたのち、再利用されました。日本海事協会は陸揚げされたCO2量を確認し、旗国であるパナマ海事庁の指導のもとで、当該CO2量を本船のCII評価における年間CO2排出量から控除しました。これら一連の取り組みは、GHG排出削減のために将来広範に実施され得る実運用を先取りした世界初の事例であり、海事業界が目指すGHG排出量ネットゼロに向けた一歩となります。
(各者役割)
パナマ海事庁:船上CCS装置で回収されたCO2量の、CII評価における年間CO2排出量からの控除の判断
エバーグリーン:船上CCS装置の搭載・運用、CO2の回収・陸揚げ・再利用
711研究所:船上CCS装置の開発および装置運用の技術的サポート
日本海事協会:船上CO2回収貯蔵装置ガイドラインに基づく安全要件への適合および陸揚げされたCO2量の確認
船上CCS装置は実際の排気ガスからCO2の回収を実現する、GHG排出量ネットゼロに向けたキーテクノロジーのうちの一つです。IMOではGHG排出量ネットゼロに向けた規制枠組みに関する協議が始まっています。本会はIMOでの議論を注視しながら、社会に求められるGHG排出量ネットゼロに向けた関係者の取り組みを支援してまいります。
以上
本船からのCO2陸揚げの様子(提供:711研究所)
関連プレスリリース:
EVERGREENのネオパナマックス型コンテナ船に対し、 船上CCS装置に関わるノーテーションを付与
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/hp_news.aspx?id=11142&type=press_release&layout=1
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