Press Release

標題:
コンテナ運搬船の構造強度要件を含む鋼船規則等の一部改正の公表

2016年1月5日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)(会長:上田 德)は、コンテナ運搬船の構造強度要件を含む2015年12月25日付け鋼船規則等の一部改正を公表しました。

本会は、2013年6月に発生した大型コンテナ運搬船の海難事故を受け、造船所、船社、学識経験者をメンバーとする大型コンテナ船安全検討会を設置し、事故発生の可能性及び構造の安全性に関する検討を行い、本会規則に関わるアクションプランを含む報告書を2014年9月に公表しました。一方、国土交通省のコンテナ運搬船安全対策検討委員会による最終報告書が2015年3月に公表され、大型コンテナ船の安全性向上に向けた提言がなされています。また、国際船級協会連合(IACS)は、コンテナ運搬船の縦強度等に関する統一規則の改正を採択しています。

今般の一部改正においては、本会報告書にて発表した規則改正方針及び国土交通省の提言を反映させ、ホイッピング*1影響、また海水圧及びコンテナ荷重の影響を考慮した本会独自の縦強度要件等を規定しています。加えて、コンテナ運搬船の構造強度要件に関するIACS統一規則の取り入れを行いました。本改正は、IACS統一規則の改正(2016年7月1日以降適用)に先立ち、2016年4月1日以降に建造契約が行われるコンテナ運搬船に適用されます。

今回公表された、その他の主な一部改正は、以下の通りです。
・プロペラ軸及び船尾管軸の検査に関する事項
・低温用圧延鋼材の溶接施工方法及びその施工要領の承認範囲に関する事項
・耐火ケーブルの適用範囲に関する事項
・水素燃料自動車等を積載する自動車運搬船の火災安全措置に関する事項

当該規則改正の内容は、本会ホームページにてマイページのユーザー登録をすることにより、マイページの「技術規則等の一部改正」のページでご覧頂けます。
URL: 本会ホームページ

以上

*1船体がスラミング等の衝撃荷重を受けた後に船体梁が弾性振動を起こす現象

ClassNK - EOD

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