Press Release

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「ClassNK-PEERLESS」が日本船舶海洋工学会賞を受賞

2017年5月24日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、5月23日、日本船舶海洋工学会春季講演会に合わせて催された表彰式において、「バラスト水処理装置のレトロフィット設計作業に貢献するソフトウェア “ClassNK-PEERLESS”の開発」により、日本船舶海洋工学会賞を受賞しました。

「日本船舶海洋工学会賞」は造船・造機、海洋工学のほか一般海事に関する優秀な著書や調査、実用的価値のある新技術の開発、発明、考案などで公表されたものに対して授与されています。

“ClassNK-PEERLESS”は、3Dレーザースキャナから得られたデータの3次元モデル作成を効率化するソフトウェアであり、本会の「業界要望による共同研究スキーム」により実施された研究開発(共同研究者:国立大学法人東京大学、日本郵船株式会社、株式会社商船三井、川崎汽船株式会社、佐世保重工業株式会社、株式会社三和ドック、株式会社MTI、株式会社エス・イー・エー創研、株式会社アルモニコス、株式会社ClassNKコンサルティングサービス)の成果を活用して開発されました。

バラスト水処理装置のレトロフィットにあたり、3Dレーザースキャナによる3次元モデルを活用することで、容易かつ高精度な処理装置の配置検討が可能となりましたが、スキャナから取得したデータより3次元モデルを作成するために、手作業でのモデリングも含め10日から2週間を要することが問題となっていました。“ClassNK PEERLESS”は、内蔵された造船設計分野に特化した各種情報のデータベースによるモデリングの自動化機能などを備え、3次元モデル作成に関わる作業時間の1日から2日程度への短縮を実現しました。業界の喫緊の課題であるバラスト水処理装置のレトロフィットに関わる設計作業の効率化への有用性が評価され、今般の受賞に至ったものとなります。

以上

         授賞式の様子(左より本会情報技術部長 永留隆司、調査企画部長 平田純一)

ClassNK - EOD

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