Press Release

標題:
「直接荷重解析に基づく強度評価ガイドライン」を発行

2018年3月19日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、今般、「荷重構造一貫解析」に基づく船体構造強度評価手法を規定した「直接荷重解析に基づく強度評価ガイドライン」を発行しました。

船舶の大型化や多様化が進むなか、過酷な海象条件下においても船舶が構造体としての機能を確保及び維持するためには、設計段階での合理的な構造強度評価が求められます。本会の鋼船規則やIACS CSR(共通構造規則)では、構造強度評価に関する船級要件の一つとして直接強度計算を用いることが規定されています。

同要件では、対象となる船舶の主要目や積付状態に応じた荷重を計算するための簡易算式が定義され、それらの算式により得られた荷重に基づき船体強度評価を行うことが規定されています。しかしながら、実績の無い大きさの船舶や、新しい構造様式を有する船舶については、それぞれの特徴を考慮した荷重に基づく強度評価が必要となる場合があります。

「荷重構造一貫解析」による構造強度評価では、船舶が受ける波浪中荷重を直接的に推定し、その荷重を考慮した直接強度計算により評価を行うため、実際の船舶の状態を可能な限り忠実に再現することが出来ます。これにより、造船所や設計会社では「荷重構造一貫解析」の導入が拡がっています。

これらの状況を踏まえ、本会は「荷重構造一貫解析」の直接荷重解析及び直接強度計算に関する基本的思想を明確化し、船級要件を満たすための要素をガイドラインに規定しました。また、今後も研究開発成果を取り入れるなど、本ガイドラインの情報更新を行ってまいります。本ガイドラインは、本会ウェブサイト(URL: www.classnk.or.jp)にてマイページのユーザー登録をすることにより、マイページの「ガイドライン」のページでご覧いただけます。

なお、本ガイドラインに沿って全貨物区域の強度評価を行った場合には、船級符号に“PS-DA-DLA”及び“PS-FA-DLA”のいずれか又は両方が付されます。

以上

ClassNK - EOD

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