Press Release

標題:
「自動運航、自律運航の概念設計に関するガイドライン」を発行

2018年6月1日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、今般、「自動運航、自律運航の概念設計に関するガイドライン」を発行しました。

自動車分野では、自動運転技術の研究開発や実証実験が積極的に行われていますが、船舶の分野にあっても、ヒューマンエラー防止による安全性の向上や、船員の作業負担の軽減による労働条件の改善、運航の効率化等を目的として、自動運航技術の開発が盛んとなっています。このような自動運航技術の開発は、一部の船舶を除く一般の商船において、乗組員への支援を主たる目的として、段階的に実現されていくと考えられます。

乗組員が行っている船上作業は極めて多岐に及ぶことから、船舶の自動運航に関する設計開発は、多様な形態やコンセプトのもとで行われることになると予想されます。このため、自動運航技術の開発においては、自動化の対象とする業務、作業を明らかにすると共に、自動化を実現するシステム(機械)と人間との役割分担や関係を明確にし、それを船舶の運航に関わる全ての関係者の間で共通認識とすることが、最も重要となります。

このような認識の下、本会は自動運航、自律運航の安全性確保の観点から、概念設計において考慮すべき要素を取り纏め、ガイドラインに規定しました。自動運航に関する開発は様々な形態やコンセプトを取ることが予想されるため、今般発行するガイドラインは「暫定版」とし、一定期間の運用を経て、必要な見直しや修正を行い、最終版を確定してまいります。また、自動運航、自律運航の開発や運航に関わるガイドラインについても策定する予定です。

本ガイドラインは、本会ウェブサイト(URL: www.classnk.or.jp)にてマイページのユーザー登録をすることにより、マイページの「ガイドライン」のページでご覧いただけます。

以上

ClassNK - EOD

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