Press Release

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2017年版ITTCガイドラインに対応した海上速力試験解析ソフトウェア“PrimeShip-GREENProSTA ver.ITTC”をリリース

2018年11月1日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、国際試験水槽会議(ITTC)が定める基準に従って海上公試における速力試験の解析・計算を行い、エネルギー効率設計指標(EEDI)算出に必要となる平水中速力を算出するソフトウェア“PrimeShip-GREEN/ProSTA ver.ITTC”をリリースしました。本ソフトウェアは、最新の2017年版ITTCガイドライン*1に対応する機能を備えた、世界初のEEDI認証に使用可能なソフトウェアとなります。

MARPOL ANNEX VIに基づくEEDI算出にあたっては、速力試験の結果をふまえた平水中速力の計算が必要となります。海上公試時の外乱(風、波浪、潮流、浅水、排水量、水温)の影響を排除した速力を求めるための解析・計算方法について、IMOのEEDI検査証書ガイドライン*2では、ISO15016:2015と2014年版ITTCガイドラインのいずれかの基準に従うことが規定されていました。しかしながら、2017年にITTCガイドラインが改正されたため、2018年10月に開催されたMEPC 73にてIMOガイドラインが改正され、ISO 15016:2015と2017年版 ITTCガイドラインのいずれかの基準に従うことになりました。

本会は、造船所をはじめとした関連業界に寄与すべく、ISO15016:2015に従って速力試験解析を行うソフト“PrimeShip-GREEN/ProSTA”を2015年より提供しています。前述のIMOガイドライン改正をふまえ“PrimeShip-GREEN/ProSTA”のユーザーフレンドリーな操作画面はそのままに、最新の2017年版ITTCガイドラインに対応した“PrimeShip-GREEN/ProSTA ver.ITTC”を今般開発しました。なお、ISO15016:2015に従った速力試験解析を引き続きサポートするため、従来の“PrimeShip-GREEN/ProSTA”は“PrimeShip-GREEN/ProSTA ver.ISO”と名称を改め、新たな機能を追加したアップデート版を同時にリリースしました。

“PrimeShip-GREEN/ProSTA ver.ITTC”及び“PrimeShip-GREEN/ProSTA ver.ISO”の詳細や利用申し込みの方法については、以下のウェブサイトに掲載しています。

http://www.classnk.or.jp/hp/ja/activities/primeship/index.html

以上

*1: ITTC Recommended Procedures and Guidelines 7.5-04-01-01.1, Preparation, Conduct and Analysis of Speed/Power Trials; 2017
*2: 2014 Guidelines on survey and certification of the Energy Efficiency Design Index (EEDI)

ClassNK - EOD

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