Press Release

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「低引火点燃料船ガイドライン(メタノールエタノールLPG)」を発行

2019年6月13日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、今般、「低引火点燃料船ガイドライン(メタノール/エタノール/LPG)」を発行しました。

船舶からの排出ガスに含まれる硫黄酸化物(SOx)及び粒子状物質(PM)などによる大気汚染、また温室効果ガス(GHG)の排出による気候変動への影響を軽減するため、関連する環境規制が一段と強化されています。これらの規制に対し、従来の燃料油に代えてLNG、LPG、メタノール、エタノールのような代替燃料を使用することは、燃料内に硫黄分を含まないことや、燃焼時のCO2排出量が理論上10~20%削減できることから、規制対応への有効な手段になると考えられ、その利用の検討が活発に行われています。

これらの代替燃料は、従来の燃料油に比べて引火点が低く、船内に漏洩した場合に火災の危険性が高まることから、ガス又はその他の低引火点燃料を使用する船舶に対する安全要件を定めた国際ガス燃料船安全コード (IGFコード)の適用を受けます。一方、現時点の同コードでは、LNG以外の代替燃料について、具体的な規定が明確化されていません。

本会は、代替燃料船の設計の推進に寄与するべく、最新の技術及び規則動向に基づき、LNG以外で実用化が進められている代替燃料に関する安全要件を定めた「低引火点燃料船ガイドライン(メタノール/エタノール/LPG)」を発行しました。本ガイドラインでは、対象となる船舶をメタノール/エタノール燃料船、LPG燃料船、及びLPG燃料を使用する液化ガス運搬船の3種類に分類の上、それぞれの燃料の性質及び船舶に適用される規則を考慮し、船舶、船員及び環境に与えるリスクを最小化するための設備、制御及び安全装置等に関する基準を示しています。

本ガイドラインは、現時点における最新動向を反映したものであり、今後のIMOにおけるIGFコードの審議状況及び新技術の急速な発展に応じて、定期的に内容を更新する予定です。

本ガイドラインは、本会ウェブサイト(URL: www.classnk.or.jp)にてマイページのユーザー登録をすることにより、マイページの「ガイドライン」のページでご覧いただけます。

以上


一般財団法人日本海事協会

企画本部 広報室
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ClassNK - EOD

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