Press Release

標題:
「CBMガイドライン」を発行

2019年7月25日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、状態監視保全(CBM: Condition Based Maintenance)技術の活用を推進すべく、CBMを本会船級検査に利用するための規則改正を解説した「CBMガイドライン」を発行しました。

機器の状態監視より得られた情報より診断を実施し、その結果に基づき必要な保守点検を行う状態監視保全が改めて脚光を浴びています。本会では、1994年にCBMのコンセプトを本会船級規則へ初めて導入し、その後の規則改正により状態診断結果に基づく検査方式を選択できることを鋼船規則に明記していますが、CBMはディーゼル機関搭載船へ広く普及するには至っていません。一方、近年の計測技術、情報通信技術、情報処理技術などの発展に伴い、安全運航や運航コスト削減への期待に加え、自動運航船において不可欠な技術として捉えられていることなど、状態監視をめぐる業界の活動が活発となっています。

これらの状況をふまえ、本会としてもCBMを船級検査に利用するための要件をより明確に規定するべく規則改正を行うこととしました。規則改正案は、7月22日の技術委員会で承認され、2020年1月よりの施行を予定しています。

本会は、CBMの活用を推進すべく、規則改正の解説や、CBMを船級検査に利用する場合の申請方法などを紹介するCBMガイドラインを規則の施行に先立って発行しました。また、CBMに関わる一般的な解説や今後の展望についても、とりまとめています。

本ガイドラインは、本会ウェブサイト(URL: www.classnk.or.jp )にてマイページのユーザー登録をすることにより、マイページの「ガイドライン」のページでご覧いただけます。

以上

ClassNK - EOD

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