Press Release

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会長新年メッセージ

2020年1月1日

2020年の新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。日頃から日本海事協会の活動に対しご理解とご協力をいただいておりますことに御礼申し上げます。

日本では、一昨年に引き続き、昨年2019年も多数の自然災害が発生いたしました。災害により、亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますと共に、被災された皆様に衷心よりお見舞い申し上げます。

さて、日本海事協会は昨年11月15日に創立120周年を迎えることができました。ここまで私達が事業を継続・発展してくることができたのも、関係者の皆様方の本会に対するご理解とご協力の賜物であり、重ねて御礼を申し上げます。今年は、また、気持ちを新たにして、皆様のお役に立てるように力を尽くしてまいりますのでよろしくお願いを申し上げます。

船級協会が果たすべき役割は、地球環境問題の深刻化やデジタル技術の急速な進歩を背景として、幅広いものに拡大しています。日本海事協会は、それらの社会的要請に応え、適切かつ時宜を得たソリューションを提供していくとともに、私たち自身、時代の変化に対応して進化を続けていきたいと考えております。

本会の基幹事業である船級業務に関連しては、短期的な課題である本年からのSOx規制強化、サイバーセキュリティへの対応などについて、顧客各位の状況に配慮しながら全面的に支援してまいります。また、地球規模での気候変動が深刻化する中で、今後一層圧力が増すと予想される船舶からのGHG排出量削減については、関係者との連携を強めながら、様々な技術の可能性の検証、新技術の使用条件・使用環境の整備などに総力を挙げて取り組んでまいります。

デジタル技術の急速な進歩は、すべての産業に新たな可能性をもたらすとともに、経験したことのないリスクを生み出してもいます。このため、本会は、デジタル技術による検査・審査の高度化を進めるとともに、IoS-OPを通じた業界全体における規律あるデータ活用基盤の提供、サイバーセキュリティの認証などデータの使用環境の整備を進めてまいります。

世界の海事産業を取り巻く環境は依然として厳しく、なかなか出口が見いだせない状況が続いております。しかしその一方で、上記のような問題は先送りすることが出来ないものであり、本会は、海事産業の皆さんとそれらの問題を共有し、ともに解決を目指していきたいと考えています。

ESG(環境、社会、ガバナンス)を配慮した経営が必須といえる現状を鑑みれば、海事分野を超え、第三者認証機関として本会が果たすべき役割も多く、本年も積極的な取組みを続けてまいります。本会は、昨年、国土交通省が創設した運転者職場環境良好度認証制度の認証機関として選定されており、本年から本格的に事業を開始いたします。この他にも、2021年から試行が開始される航空分野でのGHG排出量に関わる検証など、幅広い分野で社会の要請に応じた事業展開を進めてまいります。

2020年も本会事業への変わらぬご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げますと共に、皆様にとりまして本年が素晴らしい一年となりますよう心よりお祈りいたします。

以上

ClassNK - EOD

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