Press Release

標題:
バングラデシュの船舶リサイクル施設にシップリサイクル条約適合証明を発行

2020年1月15日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、チッタゴン(バングラデシュ)の船舶リサイクル施設であるPHP Ship Breaking and Recycling Industries Limited(以下PHP)に対し、シップリサイクル条約(2009年の船舶の安全かつ環境上適正な再生利用のための香港国際条約)への適合鑑定を行い、適合証明(Statement of Compliance: SoC)を発給しました。

バングラデシュでは、シップリサイクル条約の早期締結を目指し、IMOなどの技術支援も受けた取り組みが進められています。同国に所在するPHPは、条約に基づいた監督官庁による船舶リサイクル施設承認の要求事項である「船舶リサイクル施設計画(SRFP)」*1を作成し、安全かつ環境上適正な船舶リサイクルのための施設改善に取り組んできました。

本会は、PHPにより作成されたSRFPが条約の要求事項への準拠、また、SRFPに従ったリサイクル作業の実施を、書類審査及び現地調査による純技術的な検証を通じて確認し、バングラデシュにおいては本会初となる適合証明を発給しました。本会が世界各地の船舶リサイクル施設に発行した適合証明の件数は34件となりました。

本会は、条約基準に適合した施設に対する証明を通じ、シップリサイクル条約に則った安全かつ環境上適正な船舶リサイクルの推進に引き続き努めてまいります。

以上

*1 SRFP(船舶リサイクル施設計画:Ship Recycling Facility Plan)
シップリサイクル条約の規定により船舶リサイクル施設の承認の際に施設が準備しなければならない書類であり、施設における安全・環境保全を確保するためのプロセス等を記載するもの

ClassNK - EOD

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