Press Release
標題:
「ClassNKデジタルグランドデザイン2030」を策定
2020年2月20日
一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、「ClassNKデジタルグランドデザイン2030」を策定しました。
近年、ESG投資やSDGs経営に対するニーズの高まりに伴い、デジタル技術を活用した社会変革が急速に進んでいます。海事業界においても船舶の運航や荷動きのデータを収集し活用することで新たな価値を創出する試みや、収集したデータを異なるプレーヤー間で共有することで更なる変革を生む試みが国内外で進められています。また、デジタル技術の進展は、データによる状態監視や評価、シミュレーションによる高度な予測など従来には無かった安全の在り方をもたらそうとしています。
ClassNKデジタルグランドデザイン2030は、デジタル社会における本会の2030年の将来像を示しています。デジタル技術やデータ流通がもたらす物流のスマート化などの新たなニーズを満たすとともに安全性の一層の向上に貢献することで海事・海洋ビジネスの進化を本会が支えて行くことを目的としています。
本グランドデザインのコンセプトはCreating Innovation for a Blue Economyというもので、本会が海事領域にて培ってきた技術や知見を海洋利用に拡げ、海事業界とその周辺業界に革新をもたらすという意志がこめられています。その実現に向けては、
- 状態監視、評価技術に基づく検査システムの構築や個船カルテ作成など、データ活用に基づく新たな技術サービスの開発を進め、高度で合理的な船級サービスを提供することで、更なる安全性の向上と効率化に貢献する。
- 認証サービスを多様化し、対象範囲を拡大する。特に海洋利用や陸海一貫の物流サービスなど新たな挑戦を後押しすることで海事・海洋ビジネスの新たな価値を創出する。
- デジタル技術による社会の変革への対応や新たな挑戦に対し多様な規則や柔軟な環境面を整備してからその実現を支援する。
という3つの基本方針を定めました。
なお、デジタルグランドデザインの実現に向けては新技術の取り込みを円滑に進めるため専門知識だけでなくデジタル技術の知識も併せ持つ高度な人材の育成や、蓄積されている情報やノウハウの整備も進めて参ります。また、上記基本方針に基づいた事業計画についてはロードマップとして策定を進めており後日発表を予定しております。
以上
ClassNKデジタルグランドデザイン2030
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