Press Release

標題:
Port State Control(PSC)に関する年次報告書を発行

2020年7月2日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、この度、Port State Control(PSC)に関する年次報告書を発行しました。

昨今のPSCでは、「国際安全管理コード(ISM コード)」の適用を契機に、船舶のハードウェアだけでなく、船舶の保守や操作などソフト面についても検査の対象となっています。さらに、近年の相次ぐ国際条約の改正や地域規制の多様化に伴い、PSCの検査対象が拡大しています。

本会は、PSCに関わる現状の認識を周知し、今後の船舶の保守・検査や安全管理システムの改善へ資するべく、2019年の1年間にPSCにより拘束された船舶や指摘された欠陥についての情報を統計及び分析して年次報告書として纏めました。各種の統計数字の他、燃費消費実績報告制度に関する欧州規則(EU MRV)に関連し、EU加盟国に寄港していない場合は一定期間適合証書の搭載が要求されない規定がある一方で、EU加盟国寄港時には適合証書の不所持理由を確認される事例が報告されており、過去の航海記録を提示できるよう準備を推奨するなど、各地のPSC実施状況についての情報も含めています。

本会は今後もPSCに関連する情報の透明性を確保し、サブスタンダード船の撲滅に取り組んでまいります。

以上

ClassNK - EOD

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