Press Release

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鋼船規則等の一部改正を公表(2020年6月30日付)

2020年7月3日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、2020年6月30日付の鋼船規則等の一部改正を公表しました。

本会は、国際条約、国内法、IACS統一規則などへの対応に加え、業界要望、研究開発成果、及び損傷調査のフィードバックに基づき、「鋼船規則」及び関連する「検査要領」、「認定要領」、「実施要領」の改正を実施し、技術規則の合理性、透明性の向上に務めています。

2020年6月30日付にて、以下の内容を含む計48件の一部改正を実施し、この度公表しました。

  • 「油潤滑式第1種プロペラ軸に関する事項」として、船尾管軸受の損傷を未然に防止する装置を備え、保守管理を容易とする措置が講じられた信頼性の高い油潤滑式プロペラ軸(第1C種プロペラ軸)を有する船舶の船級符号への付記(ノーテーション)に関する取り扱い、開放検査の延期のために実施する定期的な潤滑油分析の取り扱いなどを規定
  • 「発電機を駆動する原動機の調速特性に関する事項」として、従来不明確となっていた発電機を駆動する原動機にガス燃料機関を用いた際の調速特性の確認方法について規定
  • 「電線貫通部の水密性に関する事項」として、水密性が要求される隔壁や甲板を貫通する電線貫通部について、業界要望に基づき、水密性の確認試験に関する要件を明確にする改正
  • 「半導体電力変換装置に関する事項」として、半導体電力変換装置に関わる形式試験の要件を新たに設けた他、これまでの知見や最新技術をふまえた抜本的見直し

これらの他、「高圧電気設備」、「油排出監視制御装置の流量計の精度確認」、「損傷時復原性の取扱い」、「排ガス再循環装置」、「MARPOL条約附属書VIに対する統一解釈等」、「機関,艤装及び火災安全設備の定期的検査」、「液化ガスばら積船の独立型タンクの溶接」、「IGCコードの統一解釈等」、「管溶接の熱処理」、「日本籍船舶における排ガス浄化装置の取扱い」、「原動機の試運転後の開放検査」など、国際条約、国内法、IACS統一規則の取り入れなどの改正を行っています。

当該規則改正の内容は、本会ウェブサイト「マイページ」中の「技術規則等の一部改正」に掲載しています。マイページの利用にはユーザー登録が必要となります。

URL: https://www.classnk.or.jp

以上

ClassNK - EOD

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