Press Release

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「ROV/AUVに関するガイドライン」を発行

2020年12月9日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、革新的技術に関する安全基準の策定や第三者認証に関わる業界ニーズに応える活動の一環として、無人潜水機で遠隔操作が可能なRemotely Operated Vehicle(ROV)及び自律的行動が可能なAutonomous Underwater Vehicle(AUV)の性能や安全性に関する要件などをまとめた「ROV/AUVに関するガイドライン」を今般発行しました。

ROV/AUVは、これまで主に海洋調査や海底油田・ガス田の開発などで利用されてきましたが、昨今ではROV/AUVの特性を活かした運用についての研究や検証が進んでおり、洋上風力発電設備やパイプラインの整備にも活用範囲が広がりつつあります。今後は船舶のメンテナンスや検査などへの応用が期待される一方で、現時点ではROV/AUV技術の性能や安全性などに関する国際的な標準が定まっていないことから、普及が限定的な分野にとどまっているとの懸念が指摘されています。

このような状況に鑑み、本会はROV/AUVの安全かつ効果的な活用に寄与するべく、当該技術の専門家や先進的な取り組みを行う事業者との実証実験を通じて得られた知見などを基に、今般ROV/AUVの運用上、一般的に必要な機器、運用上の注意点及び安全対策等の基本的事項に関する内容をガイドラインとしてまとめました。

なお、本ガイドラインでは、ROV/AUVに関する入門書としても活用できるよう、関連用語、分類、活用事例等についても解説しています。加えて、ROVの具体的な活用事例として、水中検査や漲水したタンク内の精密検査や損傷確認といった船舶検査に利用する際の手続き方法、ROVを使用する事業所に対する要件などを記載しています。その他参考情報として、船底検査にROVを活用した実証実験の結果なども付録として含めています。

本会は、ROV/AUVが様々な分野で益々活用されるとの認識の下、広く業界の声やフィードバックを集め、安全基準の策定や第三者認証に関わるニーズに応えられるように本ガイドラインを継続的に更新してまいります。

本ガイドラインは、本会ウェブサイト「マイページ」中の「ガイドライン」に掲載しています。マイページの利用にはユーザー登録が必要となります。

URL: https://www.classnk.or.jp

以上

ClassNK - EOD

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