Press Release

標題:
損保ジャパンと自動運航船のリスクアセスメントに関する共同調査研究を開始

2021年3月25日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、損害保険ジャパン株式会社(以下「損保ジャパン」)と自動運航船のリスクアセスメントに関する共同調査研究を開始しました。

船舶の分野における自動運航技術は、操船関連のヒューマンエラー防止による安全性の向上、乗組員の作業負担の軽減による労働条件の改善などが期待されることから、実用化に向けた世界の動きが加速しています。日本国内でも実証プロジェクトが実施されると共に、2020年12月には国土交通省が「自動運航船の安全設計ガイドライン」を発表し、安全評価に関わるフレームワーク整備が進められています。本会は船舶の安全確保に関わる検査機関として、自動運航技術の安全評価や基準策定に向けた研究開発を実施しており、政府、研究機関、事業者などによる自動運航技術への取り組みにも、安全・技術の観点から関与しています。

上記ガイドラインでは自動運航船の安全性確保の留意事項の一つとしてリスク評価が挙げられており、今般、損保ジャパンと本会は自動運航船のリスクアセスメントに関する共同調査研究を開始することとしました。船舶に関わる本会の知見と、損保ジャパンが船舶保険の引き受けによって培った船舶の運航・管理に伴うリスク及びSOMPOグループでリスクマネジメント業務を担うSOMPOリスクマネジメント株式会社が有する自動車の自動運転実用化のためのリスクアセスメントに関する知見を、互いに調査し共有することで、自動運航船に最適なリスクアセスメントの研究を進めます。両者は2021年2月から調査研究を開始し、2022年度内の成果発表、また、得られた成果の各社事業における活用を目指します。

本会は、多様なパートナーシップからの成果も通じ、船級協会としてのリスクアセスメントに関わる知見を強化し、自動運航船の社会実装への貢献に努めてまいります。

以上

ClassNK - EOD

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