Press Release

標題:
「CBMガイドライン(第2版)」を発行

~リスク評価事例に基づくCBM導入検討の指針を提供~

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、状態監視保全(CBM: Condition Based Maintenance)技術の活用を推進すべく、CBMを本会船級検査に利用するための規則を解説した「CBMガイドライン(第2版)」を発行しました。

安全運航や運航コスト削減の観点から、船舶管理でのCBM活用への関心が高まっており、本会は、CBMを船級検査に利用するための詳細な要件を定めた規則を2020年より施行しています。また、規則の施行に先立ち、船級維持検査における定期的な開放検査をCBMで代替する検査方式の申し込みに必要な資料や承認手順などを解説するCBMガイドライン初版を、2019年に発行しました。

今般更新したガイドライン第2版には、CBMの対象機器及び手法を選定する際の参考として、CBM手法と従来検査の比較やその導入による費用対効果を考慮したリスク評価に基づく検討事例を掲載しています。この事例は、本会が船社や主機メーカーとともに実施した共同研究から得られた知見を反映したものであり、船舶管理にCBM導入を検討する際の指針として活用できるものとなっています。

また、CBMの一般的な解説や今後の展望に加え、IoS-OPコンソーシアム*1に参加するディーゼル機関他の機器製造者などで構成された「CBM検討チーム」によるCBMの活用拡大に向けた検討結果や提案を紹介しています。

本会は、引き続きCBMなどの新技術に対し、フロントランナーを中心とするパートナーとの研究開発により新たな安全の在り方を探求し続けるとともに、得られた知見の規則化などを通じ、新しい技術が広く業界に浸透し、より安全な船舶が実現されるよう貢献してまいります。

本ガイドラインは、本会ウェブサイト(URL: www.classnk.or.jp )にてマイページのユーザー登録をすることにより、マイページの「ガイドライン」のページでご覧いただけます。

以上


*1 IoSオープンプラットフォーム(Internet of Ships Open Platform)
船舶の運航データについて、船社などデータ提供者の利益を損なわずに関係者間で共有し、造船所、メーカー等へのデータ利用権や各種サービスへの提供を可能とするための共通基盤。会員組織であるIoS-OPコンソーシアムの下で、本会子会社である株式会社シップデータセンターが、IoS-OPの運営を行っている。

ClassNK - EOD

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