Press Release

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エコマリンパワー開発の再生可能エネルギー利用システムにAiPを発行

2021年5月26日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、エコマリンパワー株式会社が開発した再生可能エネルギー利用システム”Aquarius Marine Renewable Energy (MRE) with EnergySail”に対し、基本承認(AiP)を発行しました。

国際海事機関(IMO)が今世紀中のなるべく早期に国際海運からのGHG排出量ゼロを目指すとの目標を設定したことを受け、海事業界では脱炭素社会の実現に向けた環境技術の開発が活発に進められています。本会は、これら新技術の迅速かつ安全な社会実装に資するべく、フロントランナーとの協業を通じて得られた知見の活用により、様々な技術に適用可能となる安全指針を提供しています。

今回、エコマリンパワーより審査申し込みのあった”Aquarius Marine Renewable Energy (MRE) with EnergySail”は、甲板上に設置した硬帆および太陽光パネルより得られた再生可能エネルギー(風力および太陽光)を船舶の推進力や電力として活用するシステムです。本会は、同システムに対し、本会発行の「風力を利用した船舶補助推進装置の設計に関するガイドライン」、「大容量蓄電池ガイドライン」、及び関連する鋼船規則に基づく審査を実施し、今般AiPの発行に至りました。

なお、エコマリンパワー発表のAquarius Marine Renewable Energy (MRE) with EnergySailに関する主な特長は次の通りです。

“Aquarius Marine Renewable Energy (MRE/船舶用再生可能エネルギー)は、硬帆、マリングレードのソーラーパネル、エネルギー貯蔵モジュール、充電システム、船舶用コンピューターなどを統合した先進的なシステムで、風力や太陽光を利用することで、船舶に再生可能エネルギーを取り入れることを可能にします。硬帆アレイはコンピューターシステムにより天候に合わせて自動的に配置され、使用しない時や悪天候時には降ろして収納することができます。
この硬帆はEMP社のEnergySail技術をベースにしたもので、これらの再生可能エネルギー装置は、船が停泊中や寄港中にも使用することができます。各EnergySailには、センサーや太陽光発電パネル、その他の発電装置を組み合わせることができます。“



画像提供:エコマリンパワー

ClassNK - EOD

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