Press Release

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TCFD最新動向に関わるウェビナー動画を公開 ~「ネットゼロで企業に求められるTCFD対応」を紹介~

2021年7月2日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、カーボントラスト*1と共催したTCFD*2の最新動向に関わるウェビナー動画を公開しました。

英国がTCFD情報開示義務化を表明し、日本においても2050年カーボンニュートラルに向けたTCFDの位置付けが議論されるなど、財務における気候変動への対応があらゆる産業に求められています。本会は、TCFDに関わる最新情報を広く提供すべく、企業、政府、自治体などの脱炭素化への取り組みを支援するカーボントラストと「ネットゼロで企業に求められるTCFD対応」をテーマとするウェビナーを5月19日に共催しました。

ウェビナーでは、TCFDメンバーであるマーク・ルイス氏(BNPパリバ・アセットマネジメント)が、企業のサプライチェーン全体のGHG排出量を対象とする「スコープ3」についてのTCFD提言を解説しました。同氏によれば、すでに投資家や金融機関は、スコープ3も含めたGHG排出量をゼロにする「ネットゼロ目標」を掲げる企業を、投資先として選択し始めているとのことです。また、カーボントラストのヒュー・ジョーンズ氏とドミニク・バーブリッジ氏が、英国での最近のTCFDをめぐる状況やTCFD開示におけるリスク認識およびシナリオ分析の手法について、各企業が注意すべき事項や実施すべき取組を紹介しました。今後義務化されるであろうTCFD開示に積極的に対応することが、より企業価値の向上につながることを説明しました。同日のウェビナー視聴者数は260名で、「有用な情報に接する機会となった」との好意的なお声をいただきました。

本件に関わる情報をさらに展開すべく、日本語字幕付きのウェビナー動画を公開しました。掲載場所は以下の通りです。

https://youtu.be/zJwMxdzZ23k


ClassNK カーボントラスト共催ウェビナー「ネットゼロで企業に求められるTCFD対応」プログラム:
‧ イントロダクション CDP シニアマネージャー 山口健一郎氏
‧ 脱炭素化への挑戦 TCFDがスコープ3で提言していること
  BNPパリバ・アセットマネジメント チーフ・サステナビリティ・ストラテジスト マーク・ルイス氏
‧ コンプライアンスを機会に、TCFD開示で広がるビジネス価値の創造
  カーボントラスト マネージングディレクター、ヒュー・ジョーンズ氏
  カーボントラスト アソシエート・ディレクター、ドミニク・バーブリッジ氏

以上

*1 カーボントラストは、持続的かつ低炭素の経済活動への転換を使命とする組織です。世界中の企業や政府による環境面での持続可能性や気候変動に対応した取り組みの支援において卓越した経験を有し、コンサルティング、カーボンフットプリンティング、GHG検証、革新的な環境技術の開発、変革プログラムの運営といった多様な事業を行っています。

*2 気候関連財務情報開示タスクフォース(Task Force on Climate-related Financial Disclosures、TCFD)
TCFDは、投資家に適切な投資判断を促すための、気候関連財務情報開示を企業に促す民間主導のタスクフォースで、気候関連のリスクと機会がもたらす財務的影響について把握し、自主的な情報開示を推奨する提言(TCFD提言)を公表しています。
世界で1,500社以上の企業・機関がTCFD提言への賛同を表明しています。

本件に関するお問い合わせは、日本海事協会調査開発センター (sut@classnk.or.jp)までお願いします。

ClassNK - EOD

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