Press Release

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ClassNKとカーボントラスト、日本の洋上風力発電の普及を支援すべく協定を締結

2021年7月9日

 一般財団法人日本海事協会(ClassNK)と英国カーボントラストは、日本における洋上風力発電事業の普及のための課題解決を支援すべく、協定を締結しました。本協定を通じた調査研究を核として、日本が推し進める洋上風力産業の開発と技術革新の加速、規制・政策改革、標準化、業界のスキル向上といった洋上風力発電プロジェクトの成功に不可欠な分野を、共同で支援してまいります。

 2020年12月に経済産業省が発表した「グリーン成長戦略」において、成長が期待される14分野の一つに洋上風力発電産業を盛り込まれました。また、洋上風力の産業競争力強化に向けた官民協議会の策定した「洋上風力発電産業ビジョン」の下、2030年までに10GW、2040年までに30~45GWの案件を形成するとの目標達成に向けて、洋上風力分野の競争力強化、効率的な研究開発の推進、サプライチェーンの強化などの取り組みが加速されています。

 カーボントラストは、業界をリードする共同研究・開発・実証プログラムのポートフォリオを通じた政府や産業界への戦略的・政策的なアドバイスの提供、技術革新やコスト削減の促進により、世界の洋上風力発電の規模拡大に貢献してきた実績を有しています。一方、ClassNKは、海事分野における豊富な知見を持ち、近年は国内の許認可取得に活用される型式承認やウィンドファーム認証など、風力発電関連の認証サービスを拡大しています。今回の協定締結により、両者は各々の専門性を結集し、日本の洋上風力発電産業の将来的な競争力向上に貢献していきます。

以上
   
カーボントラストについて
2001年に設立されたカーボントラストは、世界中の企業、政府、機関と協力して、炭素削減、資源効率化戦略、低炭素ビジネス・システム・技術の商業化を通じて、より持続可能な未来に貢献し、その具体化を図るための支援を行っています。ロンドンに本部を置き、5大陸に30カ国以上の国籍を持つ300人以上のスタッフで構成されています。
企業や政府と協力して、気候科学に基づいて戦略を調整し、パリ協定の目標を達成できるよう支援します。また、専門家による支援サービスを通して、投資家や金融機関にグリーンファイナンスが真にグリーンなソリューションとなるよう導きます。更に、低炭素技術やソリューションの開発を支援し、未来のエネルギーシステムの基盤を構築する活動を行っています。

ClassNKについて
ClassNKは、1899年に設立された船級協会です。約1,700名の職員と世界130カ所の拠点における、第三者認証を通じて安全確保と環境保護に貢献しています。独自規則に基づく船舶・海洋構造物の船級検査、100カ国以上の政府を代行して国際条約に基づき実施する検査、ISOなど業界標準に基づくマネジメントシステム認証、風力発電関連の各種認証など、多様な技術サービスを提供するとともに、デジタル化や脱炭素化への挑戦に向けた業界の取り組みを包括的に支援しています。

ClassNK - EOD

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