Press Release

標題:
ツネイシクラフト&ファシリティーズ株式会社を イノベーションエンドースメント認証 ~組織を対象とした「プロバイダー認証」第1号~

2021年7月20日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、ツネイシクラフト&ファシリティーズ株式会社(TFC)に対し、組織を対象とするプロバイダー向けイノベーションエンドースメントの第1号として認証しました。TFCにおけるイノベーションを行う組織体制の確立、また、イノベーション活動の実践を審査し、プロバイダーに対するクラスC及びD段階の認証を実施したものです。

本会は、2020年7月、革新技術の普及、発展を促すべく、技術的先駆者であるフロントランナーとの協働により適切な評価基準を策定するのと並行し、迅速に作業を進める認証サービスとしてイノベーションエンドースメントを開始しました。認証の分類の内、「プロバイダー認証」は企業をはじめとする組織を対象としています。ESGに配慮した経営やSDGsの追求を進める中、サステイナブルで競争力のあるビジネスの確立に向けて、ビジネス手法や組織そのものを変革していく企業を第三者として認証します。認証には、企業のイノベーション活動の状況に応じ、次の3段階を設けています。

クラスC(コンセプト:イノベーションを行うための組織の方針や体制が確立されている)
クラスD(デベロップメント:具体的なイノベーション活動が行われている)
クラスS(サステイナブルインプリメンテーション:イノベーションが持続的に行われると共に、その成果がビジネスに実装されている)

TFCからの申し込みを受けた本会は、イノベーション手法の専門家により、同社の「ゼロエミ・水素社会に向けたツネイシグループのバリューエンジニアリングおよびイノベーション活動」に関わるマネジメントシステムを検証しました。クラスC段階として、「脱炭素」をキーワードとした同社のESG経営推進のためのビジョン、組織横断的事業戦略、戦略実行のための組織化状況を審査しました。また、クラスD段階として、同社がベルギー海運大手CMBと設立したジョイントベンチャー(株式会社備後研究所、7/1よりジャパンハイドロに社名変更)による共同開発「水素混焼エンジンを搭載した小型旅客船」の市場導入を、2階建て組織でのイノベーション活動の具体的な事例として取り上げ、マネジメントシステムに基づいたイノベーションの実践を審査しました。同社の取り組みが、クラスC、D段階の要求事項を満たすものであることを確認し、この度、認証証書の発行に至りました。プロバイダー向けイノベーションエンドースメントとして、第1号の事例となります。

今後、TFCを含むツネイシグループは、ジャパンハイドロを水素ビジネスのインキュベーションに活用し、水素内燃機関システムを用いた環境ソリューションの提供や水素サプライチェーンの構築といったイノベーションのさらなる活用を展望しています。第三者機関による認証を通じ、同社のイノベーションに対する積極的な取り組みへの認識が、顧客などのステークホルダーにおいて高まっていくことが期待されます。

本会は船舶、製品・ソリューション、プロバイダーを対象とするイノベーションエンドースメントをさらに推進し、革新的な技術や取り組みのサポートに努めてまいります。

以上



右:ツネイシクラフト&ファシリティーズ株式会社 代表取締役社長 神原 潤様
左:日本海事協会 会長 坂下 広朗

ClassNK - EOD

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